ぬしさま
年配の親族の集まりなど、若輩者には得てして退屈なものである。 よく冷えた麦茶の入ったグラスを伝う澄んだ雫だとか、微かな音を立ててくるりくるりと健気に働く扇風機だとか、そんなところばかりに視線…
年配の親族の集まりなど、若輩者には得てして退屈なものである。 よく冷えた麦茶の入ったグラスを伝う澄んだ雫だとか、微かな音を立ててくるりくるりと健気に働く扇風機だとか、そんなところばかりに視線…
彼と初めて会ったのはその部屋の近くのスーパーでした。 適当な飲み物を買い、彼のマンションのオートロックを彼が解除して、ドアが開いた時、急な寒気が私を襲いました。 その一部屋からすごく寒気…
これは職場の同僚から聞いた話であり、うまく文章に出来なかったらごめんなさい。 同僚の家族は三人兄弟と母親で、今現在は兄家族と母親が同居、同僚と弟が同じ県内にそれぞれ家族と共に暮らしていまし…
私は、幼稚園の時に、いじめられていた。 そのいじめてた子とは、3年間ずっと、同じクラスだった。 幼稚園の時には、いじめられてよくないて、隣のクラスの友達に泣きついていたらしい。 母が迎えに来…
詳しい時間は覚えてないが、帰宅ラッシュにハマりたく無いから4時前には山を下りだしたと思う。 街灯もなく、木々は月明りを遮り、谷間は夜中と言っても過言は無いほど闇と静寂に包まれていた。 バイ…
今年の春頃に、去年か今年の怪談朗読を聴いていた時の話です。 三話の怪談のどれで何の話かは忘れたのですが、怪談師の方の後ろの方から街の喧噪が聞こえてきましたが、怪談師さんは普通に朗読をされて…
畜産関係で働く者にとっては無視できない1日があります。 その年に人間の都合で屠殺されたり処分された家畜の魂を鎮めるための日。 その日だけは人間都合の殺生は禁止され屠殺場も休みになります。 …
中学生時代に体験した不思議な出来事です。 季節など細かい時期などは忘れましたが、ある暖かい朝、私は目を覚ました。 眠気を残しながら部屋の辺りや窓に目ををやると時間ははもう早朝のように明…
これは、もう10年以上前の話です。 私の通った中学は山の中で、 いつも物凄い坂を登って門をくぐる小さな学校でした。 山の中、と言っても、別に木が生い茂ってる道を行くわけではないのですが…
私には、霊感がありません。 でもオカルトが大好きなので、オカルト系の動画や写真、掲示板などを良く拝見します。 ここ数年、私は調子が悪くなる事が多いです。 病院へ行き、脳波の検査など一通りしま…
これは私が小学4年生の時のお話です。 夏休みということもあり、従兄弟のAが私の家に遊びに来ていたのですが、Aの両親が私の家にAを迎えに来られなくなったため、私と母がAの家まで送ることになり…
小学生の頃のお話になります。 私のひいじいちゃんは小学校1年の時に亡くなっていますが、一緒に過ごした記憶が無いわけではありません。 一緒にご飯も食べたこともありますし、旅行にも行きました。…