オジギソウ
私が小学生1、2年生の時の話です。 私が住んでいる家の2軒隣に老夫婦が住んでいる家がありました。 その家の玄関口でたまに、白いシャツに茶色いニット、こげ茶のスラックスという恰好の、知らな…
私が小学生1、2年生の時の話です。 私が住んでいる家の2軒隣に老夫婦が住んでいる家がありました。 その家の玄関口でたまに、白いシャツに茶色いニット、こげ茶のスラックスという恰好の、知らな…
最近起こってる謎の現象、聞いてください。 バイト仲間のAに「Sって知ってる?」と聞かれた。どうやらAはSに俺を知っているかと聞かれたらしい。 友人の友人であるBに「Tって知ってる?」と聞かれた…
これは、私自身が実際に体験した不思議な話です。 私には妹同様、幽霊は見えないけれど「何か」を感じる感覚があり、気が付いた時には浮遊霊に憑依されたり神社へ足を運ぶと「あ、ここ寒いな……いるわ…
これは私ではなく、友人が体験した怖い、というよりも笑ってしまう話。 50を過ぎて独り者の彼女は、ある日今どき流行りの断捨離を決意。住むところも今までの3DKからワンルームへのダウンサイジングを…
私は50年来同じ町で暮らしている。 ここは中部地方G県の人口5万ほどの小さな町で、多くの人は電車で1時間ほどの大都市、N市に職を求めている。 私もご多分に漏れず、そんな人間の一人だ。 ここは…
これは前に勤めていた会社での話。超少人数だったその会社の倉庫にはある問題があった。 それは、扉が時々別の場所につながること。 例えば、扉を開けると雨の降っている見たことのない広場、空が絵の具み…
小さい頃から、眉唾物だと思いあまりきちんと聞いてはいなかったのだけれども、自分は父母の一族どちらも平家の落人から始まった血筋らしい。 父方の実家は、隣県の古戦場で起きた戦いで破れた平家の郎党が…
これは16年ぐらい前の事です。 私たちは車の免許をとりたてで、肝試しスポットに行くのが趣味になっていました。 ある日、友人が「やばい所見つけた! ここ行って見よう!」と言い、その場所に行く…
20年程前だったろうか。まだ私が現役のライターとして活動している時代の話。 バブルの余韻は消えて不況の真っ最中、物書きなんて人種は全く重宝されない。それだけになんでも食いついていかないと明日の…
ちょうど私があるデザイン事務所に勤務していた時は、アナログからデジタルに変わる移行期だった。マックがデザイン現場に投入され始めとこれで、これが意外な弊害を生んだ。デザインスクールなどでマックを…
これは私の母方の祖母の話である。 今思えば、本当に豪胆な人だったと思う。九州の豪商の娘に生まれ、明治生まれとしては珍しく女学校に通い優秀な成績で卒業。子連れだった祖父と恋愛し、周囲の反対を押し…
30匹以上、うちに猫がいたことがある。もちろん性格も一匹筒特徴的。その中にあってもユニークな存在だったのが、ニャンズのボス猫の長男。小柄な母猫からこんなでかいのが生まれるかという体格。太ってい…