おちょこちょいな幽霊
これは私ではなく、友人が体験した怖い、というよりも笑ってしまう話。 50を過ぎて独り者の彼女は、ある日今どき流行りの断捨離を決意。住むところも今までの3DKからワンルームへのダウンサイジングを…
これは私ではなく、友人が体験した怖い、というよりも笑ってしまう話。 50を過ぎて独り者の彼女は、ある日今どき流行りの断捨離を決意。住むところも今までの3DKからワンルームへのダウンサイジングを…
学生時代の話であるから、もう40年近くになるか。 私は夜間部に通っており、講義が終わった後も短時間ではあるがサークル活動などもしており、帰りはいつも11時ころだった。 そのサークルのキャ…
これは早世した母方の叔父の墓開きの事だった。菩提寺になっているのは、明治芯に最後まで抵抗したある藩の藩主が熱心に信仰した寺で、古刹とも言っていいところだった。 住職を務められていた方も、極めて…
もう数十年前になるが、ある大病院の理事長の取材というのが舞い込んできた。 広報課はもうピリピリ、何か極めて気位が高く気難しい人物らしい。出すお茶の種類から温度までを、おっさんたちが必死なって秘…
20年程前だったろうか。まだ私が現役のライターとして活動している時代の話。 バブルの余韻は消えて不況の真っ最中、物書きなんて人種は全く重宝されない。それだけになんでも食いついていかないと明日の…
ちょうど私があるデザイン事務所に勤務していた時は、アナログからデジタルに変わる移行期だった。マックがデザイン現場に投入され始めとこれで、これが意外な弊害を生んだ。デザインスクールなどでマックを…
これは私の母方の祖母の話である。 今思えば、本当に豪胆な人だったと思う。九州の豪商の娘に生まれ、明治生まれとしては珍しく女学校に通い優秀な成績で卒業。子連れだった祖父と恋愛し、周囲の反対を押し…
30匹以上、うちに猫がいたことがある。もちろん性格も一匹筒特徴的。その中にあってもユニークな存在だったのが、ニャンズのボス猫の長男。小柄な母猫からこんなでかいのが生まれるかという体格。太ってい…
これは怪談というより、リアルに恐ろしかった話。 真夏の昼過ぎ、私と広告代理店の営業マンは都心をゲッソリしながら歩いていた。 事前の営業では乗客になりそうな口ぶりだったので、懸命に資料をそろえ、…
昔、T商事事件というのがあったのをある年齢の方なら思い出すだろう。 巨大な詐欺商法で、書房者が報道陣の前で刺殺されるというショッキングな結末を迎えたことでも有名だ。 その支店があったビルに、取…
大学時代の友人にちょっと変わったやつがいた。 心理学を専攻しているのだが、それを利用して仲間にいろいろなゲームをしかけては反応を見ては楽しんでいる。 しかもそれをちゃっかり、自分の論文に利用…
私は動物はなべて大好きだが、いまだ持ってトラウマになるくらい嫌いなものがる。それは鶏だ。 子供のころから学生時代まで、私は中部地方のある大きな神社の近くに住んでいたのだが、ここがまた野生の鶏が…