7月頃から起こっている旦那の実家近隣での現象のお話です。
そこは佐賀県の中でもかなり田舎の奥まった山裾の辺りに有り、
背後はうっそうと繁る山で庭先に猪が出ることもしばしば。
ご近所さんは点在していますが家の中の騒音なんて全く気にしなくていい程度の距離感です。
そんな場所に建つ旦那の実家は少し変わった造りで、
玄関の横に勝手口があり、そこからはリビングに直接繋がっています。
その勝手口は扉の上下を手動で網戸にできる仕様で、目線より上側と足元の外の様子が伺えるようになっています。
以下は先月、7月の初旬に遊びに行った時に旦那の姉の子である姪っ子から聞かされました。
「ここ数日、夜にリビングでテレビを見ていると外から音が聞こえてくる。
段々近づいてくるその音はチャリ…チャリチャリ…と鳴っており、犬が鎖を引きずりながら歩いている様子が想像できた。
その音は勝手口前まで来て止まったのでソファーに座ったまま眺めると、下側の網戸越しに茶色っぽい動物の足が見えた。
どこかの犬が逃げ出したのかと思い勝手口まで行って開けてみたが、そこには何も居なかった。
逃げたにしても、その際鎖の音がするはずだが、なんの音も聞こえなかった。
それ以来夜になるとたまにチャリチャリ…チャリチャリ…と近づいてくる音が聞こえるが、外に出ても姿が見えない。
勿論逃げる際の音は無し。
この音は旦那の姉である姪っ子の母も聞いたそうだが、
一緒に暮らしている旦那の母は聞いたことがない。
これを聞き、二人で考察してみました。
・現在家には老犬が2匹居るが、どちらも何の反応もない。
ただ、どちらもヨボヨボで庭に他の犬が来ても気付かない事もありあてにはならない。
・近所に鎖で繋がれるような外飼いで、脱走するような茶色い毛の犬はいない。
一匹だけ、家を抜け出して遊びに来る犬は老犬と血の繋がりのあるダックスフントくらいだが、室内飼いの鎖がついていない犬。
・姪っ子が一度だけ足は見たが、音が聞こえる人と聞こえない人がいる。
・ここ最近で死んだ犬には自分の家含めご近所にも心当たりが無い。
・なんだこれ、気味が悪い。
ここまで話し合った事を帰って旦那に話しましたが、
どっかの家から逃げ出しただけで気のせいだ。と取り合ってもらえませんでした。
姪っ子の事を少し紹介すると、現在女子高生の彼女は小さい頃は色々見える子だったようです。
夜間寝付けずに背負われて近所の散歩をしていると、
空き家を指差して「あの黒い人は何をしているの?」と聞いてきたり、雨の降る真っ昼間に別の空き家を指して、
「どうしてあのオジサンは家に入らないでじっとしてるの?」と言っていたそうです。
今は何も見えないようですが、彼女だけが犬のような足を見たということは霊的現象なのでは?と密かに思っておりました。
そして先日、お盆の8月15日と16日にまたお邪魔したときに例の件はどうなったかと聞いたところ、
今もその音は家の周り至るところから聞こえるそうです。
お風呂場だったり庭先だったり、もしかして背後の山から来ているのでは?と推理していました。
相変わらず外を覗いても姿は見えないし、旦那の母はそんな音は聞こえない、と。
ただ新情報として、ご近所の主婦の方がカブトムシ捕まえたからお孫さんにどうぞと持ってきてくれたときに、
その旦那さんが夜に外からチャリチャリ…という音を聞いて確認したが何も居なかった。と話していったそうです。
こちらの話を聞かせていたわけでは無かったのに全く同じ現象で、
しかもこの家だけでなくご近所にも出てたのか!と俄然興味深くなりました。
夜においとまする前に、縁側の座敷で筋トレしていた姪っ子が走ってきて、
「今!聞こえた!窓急いで開けたけどやっぱり居なかった!」と怒りぎみに叫んでいました。
残念ながら私は子どもの面倒にせわしなく動いており聞く事が出来ませんでした。
自分の耳には聞こえるのかどうかも凄く気になるので、このまま調査していきたいと思っています。
この奇妙な音がいつまで来るのかは分かりませんが、
夏場で開放的に窓を開けている間しか気付けない事象かもしれないので、理由を付けてまた遊びに行って来ます。