喧騒と、その後
あれは大学の頃、暇を持て余して特に行き先もないままに、友達二人とドライブをする約束をした夏の雨の日の平日でした。 友達のことはA、Bとしておきます。 ドライブに関しては何も突発的なもので…
あれは大学の頃、暇を持て余して特に行き先もないままに、友達二人とドライブをする約束をした夏の雨の日の平日でした。 友達のことはA、Bとしておきます。 ドライブに関しては何も突発的なもので…
とあるコールセンターで契約社員として働いていた時の話です。 もともとアルバイトとして働き始めたコールセンターで契約社員に登用してもらい、張り切っていた頃でした。 そのセンターでは契約社員…
6年生の夏休み、お盆の頃の話。 もうあと僅かばかりの命を嘆く様に朝から蝉が鳴き叫び、扇風機が結びつけられたリボンをヒラヒラさせながら生ぬるい風を送り付けてくるので、 学習ドリルに一文字も書…
私には、幼少期から割と大人になるまで 肌身離さず大切にしていたぬいぐるみがあった。 それは何の変哲もない、シンプルな動物のぬいぐるみ。 今は亡き祖母が、小さい頃に私の干支と同じだからと買ってく…
これは俺が四、五歳だった頃に体験した不思議な話。 俺はよく自宅の周りで一人で遊んでいた。 砂遊びだったり、お隣の飼い犬を撫でたり、意味もなく電信柱の周りをぐるぐると回ったり。 で、当時…
平日の真っ昼間に出張の為、新幹線に乗っていた。 二人掛けの座席が進行方向に向かって左右に並ぶ車内には私以外にも乗客がちらほら。 平日の昼間で混まない事は予想されたが、余計な所で疲れたくはな…
社会人2年目の頃、私はめちゃくちゃ合コンに参加していました。女子高出身なことに加えて大学も文系学部で、常に女性に囲まれて大人になった私は、恋愛らしい恋愛を経験できないまま社会人になってしまい、…
小学校に入学したばかりの息子の誕生日を祝いながら、ボクはあることを思い出していた。 小さい頃、ボクは体が弱く、病院の先生からは「ハタチまで生きられないかもしれない」と言われていたらしい。 …ら…
これは以前、引越しをした友人の入居先での話です。 友人が勤めている会社の部署が春から変わり、今までよりも通勤時間が長くなったことから、勤務先の近くに引越すことになった。 俺も友人から手伝っ…
子どもの頃、ぼくはオバケが大の苦手でした。 天井の木目が人の顔に見えたり、風の音が悲鳴に聞こえたりして 夜は、しょっちゅう布団を被って震えていました。 うっかりホラー番組を観てしまうと 自分の…
通勤に使っている電車が一度だけトンネルを通る 風圧で窓がバーンって鳴って、ゴーッと音が響いて、耳鳴りがして 十秒ほど窓の外が真っ暗になって鏡のように電車内を映す 体調が悪い日とかたまーにそれに…
夢から覚めた時、心臓がドキドキして恐怖に怯えているのに、 その時どんな夢を見たのか思い出せない事ってありますよね。 私の場合、10代の頃にそんな事が頻繁に起こっていました。 今回はその中でも最…