絵の女
後輩のTから聞いた話だ。 Tは高校生の頃、学校まで電車を利用して通学していた。 しかし何せ、その辺を歩いている人が珍しいくらいの田舎の事、駅は無人駅で待合のホームは申し訳程度のスペースしかな…
後輩のTから聞いた話だ。 Tは高校生の頃、学校まで電車を利用して通学していた。 しかし何せ、その辺を歩いている人が珍しいくらいの田舎の事、駅は無人駅で待合のホームは申し訳程度のスペースしかな…
これは、作者コオリノが体験したお話です。 当時私は小学校六年生で、その日は蒸し暑い夜だったため、中々寝付けませんでした。 両親はその日親戚の家で祝い事に参加しており、家には私だけ。 ベッ…
会社務めのSさんにはある悩みがあった。 それは二人の一卵性双生児である高校生の娘達の事だ。 見た目もそっくりで息もピッタリ、二人とも別行動で買い物をしたのに全く同じ物を買ってくる何ていう…
去年の秋、色々うまくいかなくて参ってた時期があった。 愛犬が死んで、お袋に癌が見つかって、夢も叶えられずにフラフラとフリーターを続けていて……。 極め付けが、三年付き合った彼女に、他に好…
これは私が小学3年生のときにあった本当の話。 学校から帰った後、近くの公園で友達と遊んでいた私は、 夕方になったので家に帰ることにしました。 友達と別れ、一人でトボトボ家に向かいます。 …
大人になってから母から聞いた話ですが、私の授業参観のため小学校に来た時、何気なく教室の入口を見たら、父兄たちが立っている間から白い手が扉の枠に指をかけているのが見えたそうです。 誰か外にいる…
これは、私がわずかな間ですけど、保険会社で働いていた時の話です。 その日、訪問先の一軒家で、ある女性とのアポイントが取れました。 入社して初めてのアポが取れたことに、私は期待と緊張でドキ…
都内でOLをしている夏子はその日、姉の恵子さんから相談を受け、恵子さんの住む家に泊まりに来ていた。 恵子さんは一年前夫と別れ、現在は一人娘である、まだ小学生になったばかりの愛美ちゃんと二人…
【前回までのあらすじ】 湘南の海にほど近い中古の一軒家に引っ越すと、 そこにはマリーさんと言う幽霊が住み着いており、 料理にハーブをもらったり、 ギターの生演奏を聴かせてくれたり、 一緒にお…
高校生の時の話。 高校一年生の頃、宿泊防災訓練という行事がありました。 その日は夕方から学校へ集まり、災害に関するビデオなどを体育館で観て、非常食を食べ、非常用の毛布を教室に敷いて寝るとい…
何度も図書館に通っていたのに、耳慣れない単語だった。 普段は図書館の棚に並んでいない、利用客が自由に見られない本をそう呼ぶ。 単純に蔵書が多くて入り切らないとか、貴重だったり古かったりして…
知り合いのJさんに会った時に、 「今度、夜逃げあとの住宅の改修工事に入るから、手伝いに来ないか」 と誘われた。 詳しく話を聞くと、隣り町の駅前の店舗兼住宅らしい。 田舎町なので、駅前と言っ…