怪奇部2 トイレの花子さん

怪奇部2 トイレの花子さん

 

前回こっくりさんのお話をさせて頂いたのですが、

今回はさらに怖かったトイレの花子さんのお話をさせて頂きます。

 

トイレの花子さん。昔から思ってたんですけど、

なぜトイレには花子さんと言う女の子の幽霊が出るのでしょう。

 

全国のトイレは繋がっていて、花子さんが行き来しているのでしょうか。

 

そんなことはさておき、小学生の時設立した、

怪奇部の次なるターゲットはトイレの花子さんでした。

 

私たちの通う学校はとても新しく、私たちとほぼ同い年くらいで、

トイレも和式でしたが近代的でとてもキレイでした。

 

ドアは開放型で、誰も入っていないと、開いたままだったので、通常の花子さんができず、

(あ、通常とは、閉じたドアに三回ノックをして、はーなこさん、遊びましょう、と唱える方法です。)

 

怪奇部員であった友達の一人がどこかで聞いた方法を試そうということになりました。

その方法とは、便器の周りを三度まわって、「はーなこさん、遊びましょう」と言い、

便器の水を流すと言うものでした。

 

前回同様、私たちは放課後だれもいなくなるまで待ちました。

(私たちの学校は、教室がある棟と、保健室や音楽室、体育館等がある棟でわかれていて、

放課後になると本当に誰の声もしない静かな場所になります)

 

トイレの個室には一人しか入れないため、部長である私が試すことになり、

部員たちは固唾をのんで私を見守っていました。

 

私がせまいトイレの便器のまわりをぐるぐると三度まわり、花子さんを呼び出す呪文

「はーなこさん、遊びましょう!」

とつぶやき、トイレの水を流しました。

流してる途中、何か変な音が聞こえました。

 

最初、機械のモーター音かと思ったのですが、よーく聞くと、

「ぅ…ぅ……ぅうううおおおおおおぉぃいいい………!!!!」

と、低いおじさんの声が、便器の中から聞こえてきました。

私たちは泣きながら絶叫してトイレから逃げ出しました。

 

あの場にいた全員が低いおじさんの叫び声を聞いたのです。

トイレには花子さんが出ると思っていましたが、

どうらやら出るのは花子さんだけではない様ですよ。

 

あの時は本当に怖かったです………。

朗読: 繭狐の怖い話部屋

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

閉じる