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非常階段

私が、高校生の時に部活の県大会で、とある県のホテルに部員と宿泊した際の話です。

6階か7階の角部屋に先輩と相部屋になりました。

先輩は別の部員の部屋へ遊びに行ってしまって、
一人でベッドの頭元に寄りかかり、 正面にあるテレビを何気なく見ていました。

すると寄りかかっている頭の壁の方から、
非常階段を駆け下りたり、駆け上ったりしている音が聞こえました。

大会の為、他の県からも大勢の生徒や引率の先生が宿泊していたので、
最初は何処かの生徒が暇つぶしに鬼ごっこでもしているのかと思っていたのですが、
それが4回も5回も繰り返し続くので、向かい側の部屋に泊まっている部活の親しい先輩に室内の電話で、
「さっき、非常階段の方から階段を駆け下りたりする音が何度もあったけど、聞こえなかった?」と 聞きましたが、
「いいや、聞こえなかったよ?」と返って来たので
「そっちの部屋行ってみてもいい?」と伝え部屋を見に行きました。

部屋と出ると、右手側に非常階段があり厚い防火扉が閉まっていました。

見に行くと部屋の作りが泊まっている部屋真逆になっているので聞こえなくても仕方ないのかなと思い、
次に、非常階段の防火扉を開け、周囲を確認しましたが誰も居らず、
電気がついている非常階段は静まり返っており、
ただ1脚のロビーに置いてあるような椅子が踊り場の隅に置いてあるだけで何もありませんでした。

不思議だなぁと思い厚い防火扉からスッと手を放した際、
フロアに防火扉が閉まっる音がバァーン!と響き渡り、
廊下を歩いていた先生達がこっちを一斉に振り向いていたのは当然です。

しかし、ふと思いました。

自分の部屋で非常階段を駆け上がる音を何回も聞いていた時、
まったく防火扉が閉まる音が聞えなかったのです。

仮にもし、本当に鬼ごっこしているのであったのなら
手を放しただけで閉まる扉をあけっぱなしにしていたことになるのですが……。

引率の先生が巡回しているフロアで、そんなことって可能だったのでしょうか?

不思議な体験でした。

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