生まれ変わり(実話)

私自身はほんのりと「いやな場所」「今日は何かある、または誰か来る」
程度のちょっと強めの勘がある程度ですが次第に薄れつつあります

これは、ずっと前に体験したことなんですが、
現在、肺がんで入院していて時間なら腐るほどあるので投稿します。

この体験は私の治療にもメンタル的にかなり影響しています。
25年前位昔 私は田舎の印刷関係の会社にいました。
実績は悪く倒産スレスレだったのですが、最終的には社長が処分を決意し、私と同僚だった男性はケンカしてやめていきました。

数年してから、馴染みの当時流行だったカフェバーでマスターと話しつつ夕食を取っていたとき、7~8人の賑やかな団体が入ってきました。
見ると、社長とケンカしてやめた彼が新しい職場の知り合いたちと大騒ぎをしながら入ってくるところでした。

「おー○○ちゃん久しぶり!元気!?」
と気さくに話しかけてくれ
「せっかくだからこっちにおいでよ」
と誘われました。
言われるままそのグループの中に入ると
「紹介するわ。××印刷のデザイナーで誰々君、隣が○○印刷の営業の誰々さん」
と、そこにいた全員を紹介してくれました。

3番目か4番目か、私とだいたい同世代かちょっと年下の女の子を紹介された後、その子が初対面なのに親しみのこもった眼差しでニコニコとこちらを見ているのに気づきました。
よく考えても彼女は初めて会う人で面識はありません。
が、その瞬間何百年も前の景色が浮かびました。

イメージとして、私は彼女や他の人たちと数人で松明を持って逃げているシーン。
私は彼女の何も知らないはずなのに、とても大切な誰か、
多分妹のような大切な家族であろうイメージが浮かびました。

夜中に汚れた 多分ピンク色の膝までの着物を汚して、髪は後ろにボサボサに束ねて、顔も松明や泥で汚れていて、不安そうにこっちを見つめています。
急いで逃げているので、持っているものは何もなく、
ただただ皆で焼け出されて逃げ惑っているイメージ。

そして、その次に「あー、こんなところにいたのか、無事で良かった!」という安堵感がやって来ました。

でも、よく考えても彼女とは今世で会ったことはたしかにないのです。
私の頭には「???」疑問符ばかり浮かびました。
相変わらずニコニコと微笑んでいる彼女に「初対面ですよね?」と聞くと「ハイ」と応えます。
続いて「会ったことありますよね?」これも「ハイ」とニコニコ応えます。

その後は特に会話もせず、これはどういうことなんだろうと考えつつ、つかまえて詳しく聞くこともなく別れ、あれ以来一度も会っていません。
しかし、何だか彼女の応えを聞いただけで納得し、安心した自分がいました。

「現世で一緒にならないのは、彼女との関わりが終わっているからだ」
と、なぜか納得していたのです。

これはどういうことなのか、自分でも説明はできませんが、妙に理解しているのは、多分、こんなことが何度もあった体験の一部なんだろうと思います。

どうして何度も生まれ変わるのか、現世で彼女と出会った理由は何か?
もしかすると、今回の治療では治らないのかもしれないし、苦しい事が待っているのかもしれません。
けれども、色々なことを乗り越えて「次があるから大丈夫」と励まされているのかもしれないとも思います。
でも、皆がその記憶を持つと人生をおそろかにするような気がするのです

人生は一度きりだから、大切に生きる。

今まで前世など考えたこともなかった私には、
この体験が人生観を変える大きなことでした。
同じような体験をした人でこたえを知っているなら、聞いてみたいと強く思います。

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