これは私が小学生の頃の話である。
私の家はよく、
私が小学5年生の夏の年、
私は大のおじいちゃんっ子だ。
すごく楽しい思い出ばかりで、
しかしおじいちゃんの家につくと、
「ごめんねぇ、
おじいちゃんも申し訳なさそうにしていた。
どうやら体が悪くなってしまったらしい。
私はおじいちゃんと遊べないガッカリという気持ちで拗ねてしまっ
その年は祖父を看病する形でここへと来たようだ。
父は仕事のため一旦自宅へと帰り、私と母と中学生の姉が残った。
私はよくおじいちゃんと遊んだ川でザリガニでも捕まえようとひと
ザリガニを何匹か捕まえていると、ふと川沿いの山が気になった。
しかし子供の好奇心は尽きることはなく、「今なら入れるかな」
階段のない道を登り5分もしないうちに神社へとついた。
扉のなかが気になり、
「かーっ!かーっ!」
鴉の鳴き声で我に返り空を見上げると既に夕焼け色。
何もない少し残念な気持ちと、
家に着くなり急に眠くなりその場で寝てしまった。
ドンドンドンドン!!!
何かを叩く音で目が覚めた。
周りを見てみるとそこはおじいちゃんの家ではなく、
ぼんやりとしたまま体を起こす。
まだドンドンドンドン!!!と叩く音が聞こえる。
音の方へと目を向けるとキッチンと廊下が見える。
「開けるな!!!!」
という男の声で目が覚める。
周りを見るとそこはおじいちゃんの家だった。
母と祖母は夕飯の支度をしている。
どうやら私は夢を見ていたようだった。
すごい現実味のある夢と、
その夢の後、私は熱を出してしまい祖母が作った粥を食べ、
ドンドンドンドン!!!
またあの夢のようだ。
聞いたことのある声がまた聞こえた。
この声誰だっけ、
「おじいちゃん?」
扉へと質問を投げかけると、それまでドンドンドンドン!!!
「
と安心した途端
ドンドンドンドンドンドンドン!!!!!!!
先程までとは違い強く扉を叩き始めた。
それまでなかった恐怖心が一気に押し寄せる。
「おじいちゃんなの?やめてよおじいちゃん」
と泣きそうな声で訴えかけるも一向に叩く音は止むことはなかった
扉の近くにいるのが嫌になり布団へと潜った。
目が覚めると朝になっていた。
その日のお昼、おじいちゃんの容態が少し悪化したようだ。
私はまだ下がらない熱のせいか、また眠りについた。
ドンドンドンドン!!!
あの夢だ。
周りを見るとやはり同じ自分の家にいた。
扉に近づくのも嫌になり布団の中で丸くなっていると、今度は「
いつもと違う声に戸惑いながらその声の方角はどうやら玄関からの
「開けて」
その声はなにやら録音した音声が繰り返し流れているように聞こえ
「開けて」
繰り返される声の聞こえる玄関へと向かう。
いつもならここでおじいちゃんの声が聞こえるのに今回は聞こえな
おじいちゃんの声は確かに怒ったような声で怖かったのだが、
しかしその声もない今、
開けちゃだめだと自分自身も警告しているのが分かる。
「開けて」という声に対して私は、「開けないよ、早く帰って」
すると、急に女の声は聞こえなった。
もう居なくなったんだと思い安心して踵を返し、
振り返り玄関の郵便受けを見ると穴の中から何者かが目を見開いて
「うわぁ!!!!」
私はビックリして腰を抜かしてしまい床に尻餅を着いた。
それはじーっとこちらを見ている。
私は震えながら誰かと尋ねてみた。
それに対しそれは 「ハズレ」と、
すると私は麻酔がかかったように気を失った。
目が覚めると夜になっていた。
周りを見ると母と祖母がおり、私は「おじいちゃんは?」
私は先程まで見ていた夢の恐怖を忘れ、
数日がたち、祖母に夢の話をしてみると祖母は「神社いったのか」
私は頷くと、祖母は少し間を置き「
と、子供をおどかすような話をし始めた。
私は怖くてもう二度と近づかないと誓った。
数十年が経ち、ふと思い出したため書かせていただきました。
後日談は特に何も無くそれ以降普通に過ごして参りました。
今思えば祖母は本当のことを話してないとおもいます。
乱筆失礼致しました。