この話は私が小学校6年生の夏休みのときの話になるのですが、
友達の1人が「今日親もいないし家泊まらない?」
と言い出し、夏休みなので泊まりに行き、10数人くらいで泊まりました。
そのときに、ある友達が夕方くらいに
「百物語って知ってる?」と言いました。
私は知らなかったのですが、みんなは知ってたようで、ロウソクを一人一人持たされ、1人10個怖い話をしようということになりました。
そして最初は普通にみんな元気に怖そうに話したりしてたのですが、
50個目くらいになってくると部屋から物音がするようになり、
物が落ちたりするようになり気味が悪くなりました。
そして、とうとう夜明けも近いくらいまで話しており、
友達が100個目が終わり 「な~んだ何も起きなかったじゃないか、 楽勝」とか言ってると、ろうそくも全部消え暗く何も見えなかったのですが、聞いたことのない声で「もう一個残ってるんだけど聞く?」と言われ「みんな聞くけど全部おわっぞ?」って聞いたんです。
そうすると1人の友達が、
「怖い話は聞くから、もう電気つけよ」
と言ったんです。
そして「つけて いいよ。話しも聞きたい」
ってみんな聞く感じでいたんですが、誰も話そうとしないんです。
「あれ? 話すのは誰?」
って聞くと、みんな
「いや俺じゃないよ」と否定します。
そして 、
「だれだれ? 怖いから冗談とかやめて」
って言ったんですが、みんな真面目な顔で
「いや、ほんとに俺じゃない」
と言いました。
みんな納得したんですが、じゃあ、あの暗闇で話したいと言っていたのは誰だったのか未だに分かりません。