かれこれ、20年以上前になります。 その日、友人から車買ったから皆でドライブ行こうやと、電話があり2つ返事でOKを出し、私を含め、友人A.B.Cと共に夜のドライブへ行きました。 友人Aが運転手、私は助手席、B.Cは後部座席に乗り込みました。 街中を当てもなく走っていたのですが、友人AとCが、今から首なしライダーが出ると言う、場所へ行こうと言い出しました。 私と友人Bは、止めておこうと言いましたが、AとCに言いくるめられ、渋々行く事になりました。 そこは、京都と滋賀を結ぶ道なのですが、詳しいは書きません。 四人で他愛も無い話しながら山道を走っていました。 暫くして後部座席にいた、Cが、B寝とるわと言い出したので、私は助手席から、後部座席の方へと振り返ったのですが、様子が変なのに、気付きました。 パッと見は寝てる様なのですが、小刻みに身体が震えてる様に見えたので、私はAに、広いとこで車止めてと告げました。 AとCは不思議そうな顔をしていましたが、Aが車を止めると、CがB様子おかしいと言い出しました。 Bが口から泡を吹き首を左右に振って、嫌や!嫌や!と叫けび始めたのです。 CがBの顔を叩きながら、おい!しっかりせぇ!しっかりせぇ!と怒鳴ってます。 10分程経った頃でしょうか、Bが正気に戻り、AとCが、Bお前おもろないねん、下手な芝居すんなやと怒ってました。 すると、Bがちゃうねん、信じてもらえんかもやけど、向こうの山から、頭に短剣の刺さった巫女さんが、今から、一揆に行くから、お前も来いって言われたんや。そんなん嫌やから、必死に抵抗してたんやとBが言いました。 その後直ぐに帰路に着いたのは、言うまでもありません。 |