祖母を殺したのかもしれない

私の祖母は実の祖母ではありません。

ややこしい話でかなり込み入った話になってしまいますのでここでは 割愛させて頂きます。

祖母には私はかなりの恩があります。

私は3歳~5歳になるまで、交通事故に合い入院生活をしていました。

その入院生活の殆ど付っきりで私の面倒をみてくれてたのが祖母です。

なので、5歳くらいまでの父母の記憶が全くありません。

私にとっての「家族」とは祖母でした。

月日は流れ、私が中学2年の事でした。

夢をみました。

朝方3時頃でしょうか。

私が祖母に馬乗りになり、首を絞めてる夢でした。

殺意は無く何故か淡々と祖母の首を絞め、殺してしまいます。

私は全身に汗をびっしょりとかいたまま飛び起きました。

(いやな夢だった・・・なんだったんだあれは・・・)

起きたついでにトイレに行こうと思い向かいました。

そのトイレに向かう途中に祖母の部屋があります。

通り過ぎようとした時に部屋から何か聞こえます。

ん?と思い、耳を寄せると中から唸り声がします。

私は扉を開け、祖母に近寄ります。

「ばーちゃん!どーした?気分悪いんか?」

声をかけると祖母は

「・・・がいたい・・・」

「んん?何?どこが痛いんだ?どこ?」

「あたまが・・・いたい・・・」

これが祖母の声を聞いた最後でした。

その後、救急車を呼び祖母はそのままICUに入りました。

脳梗塞だったようです。

それから一月もしない内に祖母は他界しました。

虫のしらせと言えば聞こえはいいかもしれませんが 今でも私の中では私が祖母を殺してしまったのではないか・・・と 思っています。

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