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叩いた音

これは霊感ゼロの私が3年前に体験したお話です。
少し記憶が薄れてきているので、うろ覚えです。

職場前の駐車場で一つ上の先輩と、仕事終わりに話をしていました。
仕事は遅い時間に終わるので22:15くらいを過ぎてた頃だと思います。
私は自分の車の運転座席に座り扉を開けたまま、外にいる先輩に体を向けて話してる状態でした。
愚痴、仕事の話、少し怪談じみた話をしていた時に 「バンッ」と、助手席の窓を何かで叩かれた音がしました。
叩かれた時の車の振動とかはなく、バンっと叩かれた”音だけ”が鳴っていた、そんな不思議な感覚でした。
その時は気持ちの中で驚き数秒してから後ろを向きました。
が、何もいないし、何もありません。
気のせいかと思い、私は前を向き直し先輩と話していました。

それを皮切りに何も感じなかった背中から後ろが、妙に外より冷たい空気になったんです。
その時期は9月くらいでしたか特に寒くもない日でした。
私は霊の存在を信じている方なので、怪奇現象…?などと想像してしまった、
私の勘違いで妙にそう感じると思い、無視して話をしていました。
が、少しして先輩が首を傾げながら、私の背後、上を見上げ始めたのです。
先輩が見上げていた場所は、私の背後にある道路を挟んで向かい側、見上げるくらい小高く急斜面な坂があり、その上には公園がある場所です。
私はピンっと来ました。
話が遅れましたが、この先輩は霊感持ちであり今は気配や姿がチラッと見える程度だそうです。
小さい頃は不思議な者に出会ったりしていた、とのこと。
余談ですが、その公園は自殺者が一人いましたが、それ以外は何もなく、先輩からするととても嫌な場所と話してくれたことがあります。
上を気にする先輩に「何かいます…?」、と聞くと
「ん…いや…なんかね…」 と言葉を濁した様子でした。
話を続けても先輩はやはり、公園側が気になるようで問いかけるも濁すばかり。
気まずい雰囲気になり、しばらくしてから 「帰ろっか」 と先輩の一言で帰ることになりました。

2分ほど運転したところで、携帯のLINE通知音が鳴りました。
私は近くに車を止め、LINEを見ると相手は先輩です。
【私さん、今どこ?】 と来ていたので
【今コンビニに向かっている】 と返事を返し、コンビニで先輩と合流し、その時何があったかを話してくれました。
時系列順で話すと 私達が話している間に、先輩から見て左側、道路の少し奥側に立っている街灯から
”ザッ….ザッ…” とゆっくりと足を擦って移動する音が、聞こえたそうです。
その数分後、私が助手席側に振り向きまた前に体を戻した辺りで、窓から白い小さな影が見え
また数分後、先輩が上の公園から話し声が聞こえたそうです。
片方が低い声で、片方は高い声で
「◯◯の二人どうだったか…」
「違うよ~…」
だけしか分からず、それ以降はっきり聞こえなかったとのこと。
その声が聞こえ始め頃から、最初の足音が ”ザッ、ザッ、ザッ” と擦り足を早めてこちらに向かってきており、
それを聞いて私に帰ろう、と言った。
そして、私の車の後ろに回ろうとした時も、トランク側からフッと、白い小さな影を見たそうです。
私は車にいたせいか、聞こえることはありませんでした。

先輩曰く 「若干波長が合って出くわしてしまったのと、力が無くて幸いだったからよかったが、駐車場では会話の内容を選んだ方がいい」
ということでした。
多分怪談話をしたせいで寄ってきたということだと思います。
後に別の霊感持ちの先輩に、この話をしましたが、
あそこの公園は散歩する人もいるからその会話に関してはそれじゃないか?、と話してくれましたが
22時以降、夜遅くに男女で散歩…?あんな高い坂上から会話が聞こえるか?、とも思いましたが、それ以上は何も言いませんでした。
ありえない話ではないですから。
ちなみに先輩には、私が聞こえた車の窓を叩いたような音は、一切聞こえなかったとのことです。

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