不穏な夢

夢を見ました。

 場所は日本。私の地元の無人駅と思わしき場所にいました。

どうやら国民同士なのでしょうか、まるで昔の過激な学生運動のように立てつく人を食い止めようとする車、それに対抗するかのごとく銃を所持した人、人、人。私も銃を持っていました。が、特に撃つ様子もありません。

 そんな中、立ち塞がっていた車の側の人間がこちらに向かって発砲を始めました。

例え銃を持っていようが所詮は民間人、反撃もままならぬまま折り重なるように倒れていきます。私もそれに巻き込まれて地面に倒れました。ですが、奇跡的にどこも撃たれてはいませんでした。周りがあっという間に静かになり、彼等は全員死んだことを確認するためにしばらく辺りを見回していました。死んだふりとはまた中々大変なものです。

 暫くして、彼等は撤収をしたようで、辺りは静けさに包まれました。

私はこの世界観を理解するより前にとりあえず家に帰らねばと思いました。自宅方面の電車はどういうわけかずっとホームに停まっていました。

 息をひそめながら開閉ボタンを押し、中に入ります。が、私のような一般人は誰もいません。駅員さんすら運転席にいないのです。いくら田舎の2両電車とはいえ、ここまで人がいない事はありません。回送電車なのでは?と疑いましたが、そうとすると終着駅でもない駅で長居する理由もありません。そもそも扉が開く事も無いと思うのです。

 そして何より一番不自然だったのが、各車両扉部分にガスマスクに銃、全身を防護服でフル装備した人間が一人ずつ立っているのです。まるで外に出すまいと言わんばかりでした。先程電車内には一般人は誰一人いなかったと書いたのはそのためです。

 彼らが何者かはさておき、嫌な予感しかしませんでした。扉の開閉ボタンは彼等の背で隠されています。出られないのです。開閉ボタンを押すためには銃を持つ彼等を倒すのがてっとり早いのでしょうが、1車両に2人か3人いる時点で見つからないわけがないのです。

 そんな事を考えていると、突然苦しくなってきました。どうやら空気中にガスを撒かれたか、もしくは空気を薄くされているか、どちらかでした。体中が変色する、などは特に見られませんでしたがとにかく息苦しい。ここで死ぬのか、こんなところで、と思っていたその時、目が覚めました。

 その後電車で何かあったとか、自身に何かあったとか、そういった事は今の所特にありません。もう数年も前の話です。稚拙な文章失礼しました。

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