空間を考える話

扉を開けてその先へ進む。

10歩程直進して壁に突き当たった。

左を見ると絵が飾ってある。

『果物のある静物画』というかんじ。

緑と白と黄の色彩が綺麗で少し見惚れていた。

右へ4歩進み左手に扉を見つけたので開けようと思って手をかけたが開かなかった。

少し力を込めて押したり引いたりしたがダメだった。

諦めてその扉の対面側を振り返るとそこには扉はないが、その先に部屋のような空間があった。

中へ入ってみると思ったより広いようだ。

右を見ると絵が飾ってある。

『果物のある静物画』のようだ。

茶の木目が綺麗な台の上に果物が置かれている絵で、その台の木目に見惚れてしまった。

だが先へ進もうと目を離した。

左へ2歩進むと壁に突き当たったので右へ向き、7歩程進んだところで扉があった。

今度は扉に手をかけると軽く開いた。

その先へ進む。

10歩程進んだところで壁に突き当たった。

左を見ると絵が飾ってある。

『果物のある静物画』というかんじ。

赤と黄の果物が台の上にある。

赤色のグラデーションが綺麗だ。

満足するまで観た後に、右へ4歩進み左手に見つけた扉を開けようとしたがどうにもこうにも開けられなかった。

そこは諦めてその扉の反対側に目をやると壁のない部分。

つまり扉のない先があって、中へ入ってみた。

右に見えたのは『果物のある静物画』というような絵画で、濃い茶の背景に吸い込まれるような気がした。

どうも目を惹く絵であったが、しばらくして我に返り、先へ歩みを進める。

左に2歩進むと直ぐに壁に突き当たってしまったので、右を向いて7歩程度進んだらまた壁に直面した。

左手は壁だったので右へ歩みを進めると4歩程度進んだところで壁。

左は壁だったので右へ進む。

7歩程進んだら壁に突き当たり、左を見ると『果物のある静物画』が飾ってある。

右を見ると先があったので進むことにしたが、4歩進んだらまた壁。

左右も壁。 これ以上先へは進めないようだ。

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