小学三年生の頃、仲の良い上級生のお姉さんから、こんな話を聞いた。
「もしも理科室で『赤と青、どっちがいい?』って声が聞こえたら、「青」って答えてね。
「赤」って答えると、その場で全身の血が吹き出して死んでしまうの。
何も答えない女の子もいたんだけど、そしたら『こんなものいらない』って声がして、
その子は耳を取られちゃったんだ。
「黄色」って答えた子もいたんだけど、その子は口を縫われちゃったんだって。
でも、「青」って答えた子は、ものすごく怖い目にあったらしくて、
顔色が真っ青になって発見されたんだけど、命だけは助かったんだよ。
だからね、絶対に「青」って答えるんだよ。」
お姉さんは真っ青な顔色で、私にそう話してくれた。