体育館倉庫の男の子

今日は実際に体験した心霊体験をお話したいと思います。

当時、私は中学生でした。

この頃にやっと自分には霊感がある、ということを認識したのですが、

思えばずっと前から、幼稚園の時から見えていたんだなと思います。

中学に卓球部に入った私は2年になり、後輩を指導していく立場になり、いっそう部活を頑張っていました。

ある日の部活終のことでした。

部活が終わり、片付けをしていました。

道具を置く場所は体育館のステージ横に倉庫があって、その中の左端に置けるようになっています。

_________窓_ ______ | ココ | | | | | | | ______ドア_________

私はボールを持って、倉庫に入ってそのまま左に行こうとして、横を向いた時、

視界の端っこの窓の前に、帽子をかぶった男の子が立っていました。(背は140cmくらい)

私は、後輩の子だと思い、そのまま左に行って、「手伝って」と言ったのですが、返事がありません。

私は、「何してるの?」と言いながら見に行ったのですが、誰もいませんでした。

おかしいなぁ、と思いながらも、まあ気のせいだろうと思っていました。

それから数日後、同じことが起こり、それから何度も見るようになりました。

それでも、自分に霊感などないと思っていたので気のせいだと思っていました。

ある日、卓球のボールは小さくてすぐ無くなってしまうので、みんなで探しているときでした。

私は何人かの部員と共にその倉庫に入り、ボールを探していました。

倉庫には片付けた卓球台も並べてあって、 ちょうどドアに平行になるように並べてありました。

その卓球台の下を探して、ふと上を見上げると、卓球台の上の方から真横に男の子の顔が覗いていました。

私が何度も見た事のある男の子でした。

卓球台はたとむと、なかなかの高さがあります。

その上の方に真横に顔がついていることは、身長が2mくらいないと有り得ません。

私はヤバイと思って、すぐ顔を逸らし、倉庫から出ました。

初めて、見えた、と思いました。

いいえ、認識されてしまった、見られてしまった、と思いました。

彼はその後、黒い影のような姿で見えるようになりました。

夢にも出てきて、枕元に私の顔を見下ろすように立っているのです。

その子はニタリと笑っていて…

私は親に相談し、お清めしてもらいました。

その後は男の子は見なくなったのですが、いままで気のせいだと思っていたものは実はそうゆうもので、

私は霊感のある家系だということがわかりました。

私はもう、卒業したのですが、いまだにOB として顔を出したりしています。

あの子はなんだったのでしょう。

そして私はそれからよく見えるようになってしまいました。

朗読: 繭狐の怖い話部屋

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