白い女

僕が中学二年生の時の話です。

その日おばぁちゃんの初盆ということもあり、

東京からお母さんのお姉さんが家に数日間滞在してました。

 

その日高熱が出て寝込んでいた僕を除いて家族みんなで遊園地に遊びに行ってました。

今から10年近く前にもなるのではっきりとは覚えてはないのですが、

その日僕は昼から寝込んで起きたのが夜中の12時ぐらいだった気がします。

 

本来であれば子供部屋に双子の兄弟と二人で就寝するんですが、

風邪が兄弟にうつらないように親と弟が寝ている部屋の横の和室の畳の部屋で僕は寝ていました。

 

起きると横に伯母さんが僕の看病してくれてたみたいで、座って見守ってくれてました。

僕はそのまままた二度寝をして起きたら伯母さんは僕の足元に寄りかかって寝ていました。

 

僕はものすごく喉が渇いていて、飲み物を飲みにすぐ廊下を挟んでの

冷蔵庫に行こうとしたんですが、何か嫌な気配を感じたんです。

 

そしてその日、遊園地からもらってきてたであろう風船がポンポン跳ねている音に気がついて

廊下が襖が隔ててはあるんですがボロボロで廊下側が所々見えるんです。

 

その隙間に人影が月明かりに照らされて見えました。

あっなんだお母さん起きとったんやと思い、ホッとしたんですが

ふとこの時間に電気もつけず居間にいることに不思議に思い、

親二人が寝ているであろう横の部屋を見ました。

 

月明かりに照らされて親二人が寝ているのが見えて、

僕はまたさっきの人影に視線を急いで戻したら、廊下を白い浴衣?白習俗?を着た

髪の長い女がすべるように移動していました。

 

その時僕の足元で寝込みかかって寝てたはずの伯母さんが顔を毛布に沈めたまま

小さな声で目をつぶりなさいと何回も小声で言っていました。

 

僕はそれから怖くて毛布に顔を埋めていました。

気づけば朝でした。

 

ホントの話です。

もしよかったら使ってください。

朗読: 繭狐の怖い話部屋
朗読: ゲーデルの不完全ラジオ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

閉じる