貴方へ

作者:猿

お互い両親を早く亡くしました

私たちはお互い孤独でした

孤独ゆえにお互い惹かれあいました

貴方は、孤独だった私を理解してくれました

貴方は、一つの瓶に収まる灰になりました

貴方を追って、海へきました。

貴方との思い出の海

貴方とみた景色

貴方とたべたもの

貴方と過ごした時間

貴方がいない。

さみしいよ

くるしい

いたい。

お別れできたけど、

つらいね

涙はでないのに

血がとまらない。

気づけば、

青は赤く染まって

影が、

追ってきました

白い灰は黒に染まって

貴方の影が私を引っ張る。

私はもうダメかもしれない

たすけて

朗読: 繭狐の怖い話部屋

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