これは、
普段から、私は、多くの運転手さんに「
「
ですが、
その運転手さんは、5年前にいつも朝、
おばあちゃんは、土日以外、シニアケアの施設に通っていました。
運転手さんは、
その道中、
とてもやさしいおばあちゃんで、いつもニコニコ笑いながら、
「おつかれさまですねぇ。飴でも食べて元気だしてね。
と、言ってくれたそうで、
ある日、運転手さんが出勤すると配車係りの人から、
「もう○○のおばあちゃんの送迎はいいですからね」
と、言われたそうです。
おばあちゃんは、
運転手さんは、営業所内であるにも関わらず、
数日経ちました。
早朝のお客様が丁度、
お客様を降ろしてから、また流そうとタクシーを出した時、
おばあちゃんは、運転席側に回ってきて、
運転席の窓を開けた運転手さんに、
そこには飴がありました。
「これでおしまいだけど、最後の飴をなめてくれないかい?
それをなめてずっとずっと元気だして、無事故無違反ですよ」
飴を受け取った運転手さんはそれを見ました。
目を上げると、もうおばあちゃんの姿はありません。
運転手さんは、タクシーをおばあちゃんの家の前で停めたまま、
それが5年前の事だったと私に語る運転手さんの目は、
私ももらい泣きしました。
これが私がタクシー運転手さんから、初めて聞けた怪談です。