これは韓国人の友人Jが実際に体験した話。
Jは兵役義務で二年間入隊していた。
彼の配属された地域はとんでもない田舎だったらしく、
周りには住宅もなく本当に隊員だけしかいないという地域だったらしい。
ある日激しい大雨が降り、川で訓練していた隊員の内7人が水かさの増した激流に飲み込まれ行方不明になってしまった。
緊急事態のため消防隊員も呼びみんなで手分けして捜索することとなった。
友人のJは先輩隊員Aと共にボートに乗って川を下りながら捜索していた。
激しい雨が降り続くなか、Jは激流に乗って何かが流されているのを発見した。
ボートの近くまで流されてきた黒いそれは、Jにはのりに見えた。
不思議に思ったJはAに「なぜかのりが流されてます」と言った。
それを聞いたAはJの指差す方を見ると一気に顔色が変わった。
そして突然「捜索は今すぐ打ち切って基地に帰るぞ!」と言った。
Jは「まだ仲間の隊員を救出できていないのに?」
と疑問に思っていたが自分より上位の隊員の言うことは絶対であるため素直に従った。
基地に帰り捜索協力のためかけつけていた消防隊の隊員と話している中でJはさっき見たのりのことを言った。
すると隊員は「それはのりじゃない。幽霊の頭だ。それに近づくと川に引きづり込まれるんだ」と言った。
彼曰くその幽霊は川の中で立って歩いているのだ。
その後行方不明者は8人に増えていた。