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「〇」にまつわる話

それは今から二十年以上前に体験した出来事から始まります。

 

私は東北地方に住んでおり、母子家庭で育ち、母、妹、私の三人家族で細々と生活をしておりました。

私が小学五年生だった時に、母と妹と散歩に出かけた時の事です。

 

過ごしやすい季節の夜はとても気持ちが良く、家族三人で横並びに歩いていました。

私も何だか嬉しくて、夜の静寂と独特の湿った匂いを楽しんでおりました。

しかし、鼻歌交じりに上を見上げるとふいに違和感を覚えたのです。

 

「あれ? なんか〇(マル)が無い?」

 

空一面を覆いつくすように、おおきなおおきな「〇」が空に浮かんでいるのです。

それは目を凝らさないと見えないですが、確かに存在していました。

真っ黒い空の中に、灰色のおおきな「〇」が。

 

よく見れば星もありません。

ただ曇っているだけかと思いきや、灰色の丸が星を覆い隠しているように見えました。

(上手く例えられないのですが、月が衝突するかのような超接近をしているような感じです)

 

「ああ、ほんとだね。新聞に載るんじゃない?」

 

母もその存在を認知しているようでした。

当の私はよく判らない宇宙的な何かが起こったのだと興奮していました。

 

しかし、翌日になっても一週間たってもテレビは何の反応も起こしてはくれませんでした。

それで終わりです。

何もありませんでした。

 

私だけが見たのなら見間違えかもしれませんでしたが、私、母、妹が確かに確認したのです。

どうしても気になりネットのオカルト掲示板に投稿したこともあったのですが、反応は芳しくありませんでした。

ラジオで取り上げられなくても構いません。

ただ、暫定でもいいので答えを知りたいのです。

あれはなんだったのでしょうか。

 

私はその他にも意味不明な「〇」を二つほど確認した事があります。

朗読: りっきぃの夜話

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