これは、まだ私が小学生の頃に聞いた話です。
70年代前半には、まだ学校のトイレの怪談と言えば、
戦後から十数年経った頃、
当時は、洋式便器などは普及しておらず誰も知らない時代で、
入ったのが分かると、変なあだ名がつけられ、
その小学校のAくんも、授業中に急な腹痛に襲われて、
しかし、Aくんは堪え切れず、
Aくんが用を足している時に、
見上げてみると、赤い紙と青い紙を持った女性の腕がありました。
「赤い紙と青い紙のどちらがいい? どちらか選ばなければ、お前は死ぬ」
恐怖にかられたAくんは、しばらく悩みました。
そして怖さに耐えきれず泣きながら青い紙を選び取ったそうです。
Aくんは、それで尻を拭きました。
すると、その腕は消えたそうです。
あまりの怖さに、
その様子があまりにもおかしいので、
その後、その話は各地に広まり、死者まで出たそうです。
人々は、きっと赤い紙を選んだからだと噂しました。
赤い紙を選ぶと死ぬのだと……
この都市伝説は、50歳過ぎた方なら、懐かしいかもしれません。
今も、実は、
何故なら、
噂が広がると共に全国に広がる怪談。