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自分が中学生の時、家族とバーベキューへ行った時の話です。
メンバーは自分、母、弟、母の友人でした。

その日自分達は埼玉県の某所にある川へ向かっていました。
車に乗り、4人で色々と話しながら、何がしたいとか、
どんな遊びがしたいかとかそんなたわいもない話をしていました。

その時、自分は助手席の後ろに乗っていたのですが、
目的地の川が近くなって来た時、左側に高い壁があることに気がつきました。

車を走らせながらずっと続くその壁を、自分は横目で追いながら
(こんな壁あったんだ、自衛隊の駐屯地かな?)
と思いながら見ていると、母が「こんな壁あったっけ?」と言ったので、自分が
「自衛隊の駐屯地じゃない?」と言って「あ〜そうかもね〜」と
あまり深く追求する必要もないのでその話は終わりました。

無事バーベキュー場に着き、バーベキューの支度をしている時、
母が遊んできていいよと言うので弟と川遊びに行くことになりました。

川は比較的浅い所ばかりでしたが、近くに大きな橋がかかっており、
その橋を支える太い柱の周りは深くなっていたので、
そこで潜りどれだけ息をとめられるかと勝負になり、2人で潜りました。

その時二人ともゴーグルを着けていたのですが、
弟が笑わせてきたので、自分は上を向きました。

すると橋の横にある岩の上におじいさんらしき人が自分達を見下ろしていました。
水面下から見たので、グラグラして良く見えません。
でも、確かにおじいさんらしき「人」だったのは確かです。
なんで自分達を見てるんだろうと思いましたが、
そんなことより、息が苦しくなってきたので弟の方を見ると余裕の表情だったので、
我慢できずあがってしまいました。

おじいさんが気になったので、岩の方を見ると誰もいませんでした。
確かに、いた。

弟に聞くと「いや、見てないよ」と言われ色々と考えました。
どっかに行った?いや、だったら川に1回入って、向こう岸まで渡らなきゃいけないし、しかも自分たちの周りには、それらしき人は見当たらない。
自分が見間違えた?その岩には木が影になっていたからそれを人だと勘違いしたのか でも、確かに人だった 怖くなってきたので、考えるのをやめて落ち着くようにしました。

弟と一緒に母達の元へ戻り、バーベキューを楽しんでいるとおじいさんのことはすっかり忘れていました。 辺りも暗くなってきたので帰ろうかとなり支度をし、帰路に着きました。 また談笑しながら帰っていると車のナビが「このまま直進です」と言ったので、(朝の行きは曲がったりすることが多かったのになんで真っ直ぐなんだ?)と気になり見るとずっと真っ直ぐの案内になっていました。
(だったら行きもこの経路でよかったじゃん)と思っていた時、母が急に無言になり、車のスピードをあげました。しかも、かなりの速度に。
車がブーンっと音を出し、それでも、スピードを上げる母。
談笑は無くなり、母の友人は
「おい!スピード落とせ!なにしてんだよ!」
と母に向かって思いっきり叫んでいました。弟は訳が分からず泣いていました。
信号は赤になるどころか、どんどん青になって行きまるで招かれているようでした。
そうこうしてるうちにとうとう目の前に壁が見えてきました。
もうやばいなと感じた時。
キィーーーー!!!っと高い音をたてながら車は止まりました。
その時全員シートベルトをしていたため、放り出されずロックのおかげで助かりました。
みんなで母を攻めると、母は呆然と
「道が見えた…おじいさんが手招きしててそのおじいさんを過ぎた時、
目の前に壁があって…え?」
その時、おじいさんの単語で自分はさっきのことを思い出しました。
本当に怖かったです。
外に出て、車と壁までの距離を見た時拳一個分程しかなく、
下手したら本当に死ぬところだったんだと実感しました。
車に乗り込みもうさっさと帰ろうと話になり、
車を少しバックさせ左に曲がりそのまま、また帰路に着きました。
その時自分は運転席の後ろに乗っていました。
窓の外にある灰色の壁を見て朝の壁であることを思い出しました。

自分が
「そういえば、朝にここの壁なんだっけって言ってたよね」
と言うと、母が「言ってたね」と言い、中が気になったので立ってみることにしました。
立とうとした時、弟が
「そういえば、さっきママが言ってたおじいさん僕も見た。
僕達が帰ってくる時、車の横で手招きしてた」
と言い、母の友人が「本当にやめてよー」と言っている時、
自分は灰色の壁の中を見てしまいました。

中は(墓地)でした…。
そして、いたんです。
暗かったので、顔とかは見えませんでしたが、
そのおじいさんらしき人がこっちを向いて手招きして。

因みにそんなことがありましたが、そのあとは特に何もありませんでした。

朗読: りっきぃの夜話

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