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幽霊トンネル

僕の記憶が途中で飛んでしまっているので後日友達に聞いた話と自分が体験した話です。

僕が中学生の時のお話です。
中学生ぐらいの時って行事が終わると、
大人を真似てみんなで打ち上げをしようってなって、
調子に乗ってみんなで騒いでたんです。

そしてご飯を食べ終わり、みんなで近くの公園で談笑をしていると、
突然1人の男子が《幽霊トンネル》に行こう!と言い出したんです。
何人かの女子は嫌がっていたのですが、
みんな羽目を外していてテンションが上がっていたのか、大半の人間が賛成しました。

《幽霊トンネル》と言うのは、地元の人たちが勝手にそう呼んでるだけで、
「昔そこで殺人事件があった」や、「夜中に行き写真を撮ると幽霊が映った」、
など色々な噂が出回っていて、地元の先輩たちなどが度胸試しで行くようなところで、
実際のところは本当なのかよくわかりません。
女子もいる手前、「行きたくない」など言えるわけもなく、
みんなノリノリで向かいました。

しかし幽霊トンネルの近くの駅前に差し掛かった時、
僕はとても気分が悪くなり、歩ける状態ではなくなりました。
そして駅の駐車場の止め石の上に座り、休憩していました。

そこで僕の記憶は途絶えています。
でも、だからと言って意識を失った、とかそう言うことはなかったんです。
ただ記憶がないんです。

ここからは友人に聞いた話なんですけど、
僕は急に様子が変わり「あそこには行かないほうがいい」と何度も繰り返し、震えていたそうです。
最初は僕がみんなを脅かそうとしているのだ、と思ったらしく、
みんな早く行こうと急かしてきていたそうなのですが、あまりにも様子がおかしいため、
《幽霊トンネル》に行く雰囲気ではなくなってしまいました。

しかし帰ろうにも、僕が震えながら
「あそこには行かないほうがいい」と繰り返していて、
友人が話しかけても返事ができる状態ではありませんでした。
何人かの友人は傍で一緒にいてくれたのですが、
ほとんどのクラスメートはそれぞれのグループで談笑しています、

そんな中1人の友人が動画を回し始めました。
そしてそれをTwitterにあげようと確認した途端、悲鳴をあげました。
見ると、僕が座り込んでいる横に1台の軽自動車が停まっていたんですが、
その軽自動車と地面との隙間から顔が見えたんですが、明らかにおかしいんです。

軽自動車と地面の隙間に、顔が縦に入る事なんて出来ないんです。
それを見た途端、友人はこの世の人間じゃないと中学生ながらに感じたそうです。
そしてその動画を順番に見終わった頃には、
あれ程うるさかった集団は静まり返っていたそうです。

僕の記憶が確かなのはその少し後、
非通知電話が僕の携帯にかかってきたところからです。
非通知に設定されたその電話に出ると何を聞いても無言。
怖くなり僕は電話を切りました。

その後動画を見せられ背筋が凍ったのを今でも覚えています。
自分の中で非通知電話と自分の変調、心霊動画が全て繋がったからです。
その日は何度も何度も非通知電話がかかってきました。
怖くなり僕は携帯の電源を切り、みんなで急いで家に帰りました。
それから非通知電話は1ヶ月続きました。
しかし流石に怖くなり携帯電話を買い換えてからは一切かかってこなくなりました。

今となっては真相はわからず、あれが誰だったのかもわからずじまいですが、
ひとつ確かに言えるのは《幽霊トンネル》には何かがある、と言うことです。

朗読: りっきぃの夜話
朗読: 怪談朗読と午前二時

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