続 M市デパートP

私が住むM市デパートPはでることで有名だ、
以前その話しをしたが続きができたので話したいと思う。

デパートPはでることで、そのての1つの間では有名だ。
県内心霊スポットに入っているくらいだ。
私がこのM市に越してきたばかりの時は駅前なのに何もない、
道も一方通行という不便な通りだった。

城下町だからこんな作りなのかと自分では思っていたが、いきなり都市開発がすすんだ。
それも猛スピードで、何にもない山を切り開くような感じだ。

占いをなりわいとしているお客様に聞いたのだが、こんなに急激な開発をしたら風水的に気の流れがくるってよくないことがおこる街になってしまう、と聞かされた。

はたまた大学の先生いわく、これはM市を通る断層対策のためで、来るべき地震の時に避難できるように開発しているとも聞かされた。

たしかにあと数年で壊滅的な地震がくると当時みんな噂していた。
どっちにしろ怖いことに変わりなく。
完成した街は昔あった神様や祠などなくしてしまって、
私でも夜あるくと気持ちの悪い通りなどある。

そんな街にあるいわくつきデパートP、前にも拡張工事で大量の人骨がでたと大騒ぎなったくらいだ。
なんでも霊障をおさめるため屋上には鳥居とちいさな社があるらしい。
東京から来たお偉いさん達は、必ず先にお参りしないと見えてしまうというのだ。

デパートPは作りも不思議でエスカレーターは1人の幅のくねくねしたものだ、
若者がたくさん集まるPにしては違和感を感じる。

ずっと気になっていたPだが、「1週間だけデパートが終わった後の清掃のバイトしてみない?」って話しがきた。
私は美容師していて「終わった後はだるいな」と思っていたが、夜のPが気になって受けてしまった。

仕事は簡単フロアの床を機械で磨く簡単なものだ。
こういう機械は店でも使っていたので作業は簡単だった。
3日同じ作業が続いたが特になにもおきず、経験もせずにいた。

しかしその日は非常階段の清掃を頼まれた。
夜の静まり返ったライトも半分くらいしかついてない階段は不気味に感じた。
静かな空気が肌に刺さる、そんな感じだ。

作業も中盤になり、普段お客さんは入れない上の階の場所にきた。
ここから屋上に行けるらしく、鍵はすべて持っていたので、
怖かったが屋上を見てみたい気持ちがおさえきれなくなってきた。

怖いものみたさだろうか、意を決して重い扉の鍵をあけギギとゆっくり開けた。
屋上はたぶんこんな感じなんだろうなと思った。
看板がまるで屋上を隠すようにたてられていた。

それは急に私の目に飛び込んできた。
看板の明かりに照らされ、紅い鳥居、ちいさな社、、
本当にあったのだ。
供えられたお花なども新しい、子供が好きそうなジュースもあった。

こんな時は手を合わせたほうが良いのだろうか?
都市伝説を解明した気持ちと、怖い思いがいりまじって不思議な気持ちだった。

と、いきなり後ろから声がした。
「ここは入ってはダメだよ!」
主任さんの声だった。少しホッとした。
「さ、早くでなさい。後、この鳥居のことは他の人に話したらダメだよ」
聞かされた方にもよくない、とくぎをさされた。
これを読んでしまった方達なにかあったらごめんなさい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

閉じる