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霊感の強い友人の妹

数年前に友人から聞いた話。

高校を卒業した妹ちゃんは独り暮らしを始めたが、いつの間にか仕事にも行かなくなり家に引きこもっているようになった。

職場から連絡を受けた家族が心配して様子を見に行くと、泣きわめいたりして話にならない。強制的に実家連れ帰り落ち着くのを待って話を聞いてみると、毎日のように家に血まみれの女の子が出るようになったと。

元々霊感の強い方だったが、こんなにハッキリ、しかも毎日のように見るのは初めてでどうしていいか分からない。

「死ぬつもりじゃなかった」と呟くが、こちらとのコミュニケーションはとれず、どんどん自分がおかしくなっていったがどうしようもなかった。

これを数日かけ聞き出したが、友人はどうしようもなくオロオロするだけだった。

実家に戻っていても夢にでてくるそうだ。

そう言えば、女の子の格好は独り暮らししていた家の近くの高校の制服だ。と妹ちゃんが話すと、友人の母が考え込んだ後に心当たりがあると言い出した。

実家からも割りと近いその地元の高校で、妹ちゃんの同級生が1人自殺をしている、と。

小、中とマンモス校で、高校は遠方の私立に行った妹ちゃんはその子と喋ったこともほぼ無く、自殺の事実を知らなかった。

その事を教えられた妹ちゃんは、仲良くもない私のところに来て何がしたいのかと激怒し、今も夢に出てくると言うこともありまた精神が錯乱気味に。

友人の母はその自殺した子の母親が近くのスーパーて働いている事を知っていたので、買い物の際にその母親のレジに行き、少し話をしたいとアポを取った。

自分の子に霊感があること、もしかしてなんだけどその子が見ている霊が自殺したあなたの子ではないかという事、その霊は死ぬつもりじゃなかったと言っている事、を伝えた。

その母親が言うには、高校で苛められていたらしく、トイレの個室で手首を切って自殺していた。発見が早ければ助かっていたかもしれない。とのことだった。

「死ぬつもりじゃなかった」ということが伝わったからか、その後妹ちゃんの前にその霊が出てくる事は無くなったそうだ。

後日談としては、この友人の結婚式の時に友人の父と話したのだが、その話が一番怖かったしヤバイなと思った。

「あの時は大変だったよ~。

仕事も辞めたのに独り暮らしに戻るって言うから、心配でオレ名義のクレカを渡したんたけど、今でも殆ど働かないでクレカ使って独り暮らしを楽しんでるんだよね~。甘やかしちゃってるのは分かってるんだけど、末っ子は可愛いっていうのは本当だねー。」

朗読: 繭狐の怖い話部屋

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