私が小学生の時、叔母から聞いた話です。
当時 叔母と私の祖父母はラグビーにハマっていて、
ある日、いつもの様に夜中 祖父の車で試合を見に行く途中、
運転していた祖父が
「ちょっと早く出過ぎちゃったから、ドライブしながら行くか」 と言い出し、
少し遠回りをして行くことになったそうです。
叔母と祖母は 「暗いしよく知らない街だから、やめよう 」 と止めたらしいのですが、
街中をしばらくドライブすることになりました。
真夜中で外は真っ暗。
人通りは無く車も全然通っていません。
そんな中しばらく車を走らせ、
交差点に差し掛かった時ものすごい衝突音と共に祖父が急ブレーキをかけました。
「どうしたの!?」 と聞くと、祖父が 「ひ、人を轢いてしまった….」 と言いました。
驚いた叔母は直ぐに車から降り前を確認しましたが、誰もいませんでした。
車のバンパーにも、ぶつかった痕跡はなく 血痕なども見当たりませんでしたが、
確かに 何かに ぶつかった音はしていたので 警察を呼ぶことになりました。
そして10分くらいして、
が、人を轢いたかもしれない と通報をしたにも関わらず、
警官達は特に焦る様子もなく、ゆっくりとこちらに歩いてきて
祖父はすぐに状況を説明し始めました。
「た、確かに人にぶつかったんです…!
そのお母さんみたいな人で、子供は 半袖に半ズボンで…
お母さんも半袖のシャツを着て…」
と、そこまで言ったところで 祖父は ハッとしたそうです。
なぜなら、その日は1月の下旬頃。
叔母もそれを聞いた時、
しかしやっぱり、
自分も確かに見たと言い出したので いよいよ怖くなり
‘もしや幽霊….?いやいや、まさか…..’ なんて思い始めた頃、
警官のうちの一人が 交差点の一角を指さしました。
そこには看板が立っており 8月の下旬、
ちょうど4ヶ月ほど前の日にちと共に 「死亡事故現場」 と書いてあったそうです。
あとから警官に話を聞いたところ、
それ以来 あの交差点で夜中、人を轢いてしまった という通報が耐えないのだとか。