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見えない声

私は幼い頃からよく家で怖い体験をしていました。
例えば、家の中に1人だった夜に自分の部屋の前を通って
左のトイレへ向かう足音を聞いたり、階段に男の霊が座っていたりです。

私は霊が突然現れたりするとビクッとしてしまいますが、
高校生になると少し慣れてきました。

そんな私ですが、今思い出すだけでゾワっとする体験をしたので
良ければ聞いてください。

当時、私は小学生4年生でした。
その日もいつも通りに3時くらいに下校して家に帰ってきていました。

ランドセルを部屋に置きに行こうと思い、階段のしたに立った時、
上の階の部屋から「こっちにおいで」とおじいちゃんのような声で優しく呼ばれました。

『おじいちゃんがいるんだ』と思いその部屋へ向かおうと階段を登り始めました。
その時、うしろからお母さんの「おかえりなさーい。ケーキあるわよ」という声が聞こえて、私は「おじいちゃんが呼んでるから後でね」と言いました。

すると、お母さんは笑っていたのを不思議そうな表情へ変えて
おじいちゃんは地域の集まりに行ってるからいないわよ」と言いました。
その瞬間、私は恐怖のあまり体が動かせなくなりました。

5秒ほどしてからハッとした私は、急いでお母さんのところへと
駆けていき抱きつくと泣き出してしまいました。

私は、あの時、誰にも呼び止められないまま
あの部屋へ向かっていたらと考えると今でもゾッとします。

朗読: ジャックの怖い話部屋
朗読: 【怪談朗読】みちくさ-michikusa-

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