いつか聞いた学校の怪談

ある日曜日、一人の女子学生がダンスの個人練習のため登校した。

彼女は誰もいない体育館の大きな鏡の前で一人練習に汗を流していた。
暫く経った頃、彼女が個人練習をしていることを知っていた用務員のおじさんが様子を見に体育館に行ってみると、
なんと彼女は頭と左腕がすっぽりと鏡の中に吸い込まれていた。

驚いた用務員さんは、慌ててもがいている彼女の右腕を掴み思い切り引っ張った。
ようやく鏡の中から引きずり出された彼女の鏡に飲み込まれていた頭と左腕は、
鋭利な刃物で切りつけられたような裂傷が無数についていたと言う

今でもその学校の鏡の前には、梯子状の大きな柵が建てられ、
鏡には近づけないようになっているとか。

いつの頃か、誰から聞いたのかも忘れてしまいましたが、
今まで聞いた学校の怪談の中で、最も怖かった話です。

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