小川原湖青年の家

青森県にある「小川原湖青年の家」

小学校、中学校の時に必ず宿泊研修などで泊まる場所です。
地元の人はほとんど知ってます。
「お化けが出る」と。

まずは、小学校の時。
今はどうか知りませんが基本的に部屋のドアを開けると二段ベッドが左右に二つずつ。
四人が寝泊まり出来ます。
小学校の時に入って右側の上のベットに寝ました。
四人とも寝れずに怖い話、面白い話。好きな子の話。
色んな話をしてる時に、ふと、ベッドとベットの間に違和感。
右側、要するに隙間をあけて左側のベッドがあるのですが、ベッドと、ベットの間に「人」
頭の中は???
知らない人が急に首つってました。
当然、小学生の自分は「うわぁ!!」
それに驚いた他の三人。
その内の二人は「なに叫んでんの?」
しかし、残りの一人は「うわぁ!!」
見えてる人と見えてない人。
あまりに、声が大きかったのか巡回してる先生が「なにしてら?!」
事情を説明しても「はやくねろ!」
俺と見えた一人は「部屋を代えてください!」
でも先生は「気のせいだ、早く寝ろ。」それだけ。

俺は知らないうちに寝てましたが、朝起きて、見えてたもう一人に聞くと
「寝れなかったよ…」っと。
帰る前に施設の人に聞いたら
「モゴモゴ」教えてください!って懇願したら数年前に首を吊った人が居ると。
すぐに、先生に言いました。
「首を吊った人が居たってよ!」って。
先生は「知ってたよ?でも気のせいだ。」
阿呆か!

時はたち。中学生。
宿泊研修に向かう途中に、友人に「まさかな?」って話をしてました。
そのまさか、記憶は凄いもんで覚えてました。
運命なんですかね? 同じ部屋でした。
俺の学校は学区内に小学校が二つあり。
中学でひとつになります。
俺は宿泊研修に、行く前に小学校の時の話をしてました。
そしてまさかの同じ部屋。
他の三人は「やったぜ!面白そうじゃん!」
俺はすぐに、先生に「部屋を変えて!」
そんな、意見も通らずにその部屋に泊まる事になりました。

小学校の時の話で伝えた通り二段ベッドが二つの四人部屋なのですが、
興味がある三人が遊びにきて計7人でコソコソ話をしてました。
「早くなんかねーかな!?」
「わくわくしてきた」など、俺からしたら何も起きてほしくなく
内心、「何も起こるなよ…」っと祈ってました。

消灯時間が過ぎ、それでも7人でコソコソ話をして居ると
巡回の先生が近づいて来てる足音がしました。
他の三人はベットに隠れてやり過ごす。
これを何回したかな?
何回目かの、巡回でイレギュラーが起こりました。
先生が近づいてきたので、三人はベットに隠れます。
しかし、部屋を覗くだけですんでいたのに、部屋に先生が入ってきました。

いや、先生じゃありませんでした。
知らねーおっさん。
各ベットを覗き込みます。
ベットが4つなので計四回。
一つのベットに二人が布団に寝てるとはっきり言ってわかります。
しかし、何も言いません。
4つのベットを覗きこんだあと、何も言わずに部屋を出ていきました。
「あせったー!今回は覗くのかよ!」
「ばれたかと思ったわ!」
誰も気付いてません。
俺は「なぁ?顔見たか?」
「え?、なにが?サク先生だったろ?」
俺は「違う。知らねーおっさんだった」っと
伝えると「またまた!首吊りの、幽霊出ないからって怖がらせよーとしても無駄だぜ!」って
一人の奴が言ったのですが
そいつ以外、俺を含めて六人は気付いてました。

「あれだれだ?」
認めない一人が「俺を怖がらせよーとしても駄目よ!くだらねー!」って息巻いてましたがその時。
息巻いてた奴が「ひいっ!」
情けない声をあげました。
俺が「なに変な声だしてんだよ?」って
言ったら何も言わずに扉を指差します。
俺と他の五人はドアを見ました。
ドアは高さが180センチ位かな?
当時は160センチ位の俺が全然余裕があり、先ほど出てきたサク先生が180センチ位で
少し頭を下げていたのを覚えていました。
そのドアの上に小窓があるのですが、
そこから先のほどおっさんが部屋を覗きこんでいました。
「え?」「おかしくね?」
皆小声で言います。

確かにおかしい。
そこから覗くには2メートルはないと無理です。
しかし、そこに、おっさん。はいます。
見ています。何も言わずに。
ドアの近くにいた、馬鹿な友人がドアを開けてしまいました。
そこにいたのは…小窓から覗いてるおっさん。の顔だけ。
体はありませんでした。
すぐに皆悲鳴。「ぅわぁー!!!」
すぐに、酒盛りしていたサク先生が飛んできました。
「なにやっちゅらんだ!!」
皆はあたふたしながら説明。
怒るサク先生。
「とりあえずお前等は部屋もどれ!」
遊びに来ていた三人に怒ります。
「ちょっとまて!その前にお前等7人
廊下に正座だ!」
廊下には出たくない。おっさん。が居たであろう廊下には。
しかし、何も言っても無駄。
今じゃ考えられないと思いますが7人とも正座しました。

想像してください。
サク先生は、戻りました。
部屋の前に7人で正座。
おっさん。は。部屋の中から小窓を覗きこちらを見ています。
一時間後。サク先生が戻ってきて
「お前等三人は部屋もどれ!お前は四人も戻って寝ろ!」
三人はすぐ戻りました。
しかし、戻れますか?おっさん。が今度は部屋の中に居たんですよ?
オレタチ四人は断固として部屋には
戻りませんでした。

流石に折れたサク先生が別の部屋を職員の、一人用意してもらい、
そこに、四人で寝ました。
小学生の時にみた、首吊りのお化け。
中学でみた、くびだけのおっさん。
同一なのか未だに分かりません。

朗読: 【怪談朗読】みちくさ-michikusa-

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