これは2年前に体験した話。
当時俺は、とある機械製造会社の営業担当をしていた。
県外に出ることも多く、帰りが夜中になることもしばしばあった。
俺の母親は霊感があり、遺伝をしたのか俺にも多少、
だから、夜中の帰り道に白い影を見たり、
そんなことは置いといて。
これはその、
その日も俺は営業に行く予定があり、Y県へ訪れていた。
時計を見ると21時、
「そろそろ帰るかぁ」とあくびをしながら呟き、「その前に、」
車内にはラジオが流れており、
まじかよっ!とは思ったが、
走り始めて30分ほどすると山道に入った。
山道といっても、かなり広い道でしっかり舗装されている。
時間も時間だったし辺りは真っ暗、流石にちょっとビビってた。
しばらくすると後方から車のヘッドライトがルームミラー越しに見
少し安心したが、
だんだんとスポーツカーのテールランプが小さくなっていき、
そしてその瞬間、
しかし、俺はこういった類の物は慣れている。
一瞬ビビったが、
すると女がなにかを喋り始めた。 「…って」「…って」 俺は完全にビビった。
今までは幽霊らしきものは、”
俺は心の中で「俺には何もできない、頼むから消えてくれ」
しかし女はずっと「…って」「…って」と言っている。
すると「..まって」「..まって」と言っていた。
俺は何を待てばいいのかわからないし、
しばらくその状況が続き、
その瞬間女は、「止まって!!!」
ビビりながらもどうにか平然を装っていた俺も流石に驚き、
が、
カーブを抜けた15mほど先、
あの時急ブレーキを踏んでいなかったら、
「助かったぁ、、、」俺はびっくりしながら呟いた。
その後警察と、救急車が来て無事死者もでず、ことが終わった。
あの時の女の霊はこの事を予知し、俺を助けてくれた。
以上が俺が体験した話。