私の小学校が、建て替えの前、まだ、木造２階建てだった時の話です！
小学校４年生だった私と友人が、帰りに、校庭の片隅にあるジャングルジムに登って遊んでいた時、高い位置から、ふと校舎を見ると、一番端にある教室のガラス窓を通して、その先にある廊下が見えた。
そこには、滑り台があって、そこで遊んでいる男の子が見えた。後で知ったが、非常時用に避難のため２階から１階に降りるための滑り台だったらしい。
友人とあんな所に滑り台があるという話になり、行ってみることにした。
下駄箱で靴を履き替えて、廊下を進み、角を曲がって先端まで行った。１階だったので、当然、滑り台の降り口になるが、そこには、体育用の長いマットが縦にグルグル巻きに巻かれて、滑り台の上に置かれていた。当然、滑れるはずはない。
先程、外から見た時には、確かに男の子が楽しそうに滑っていたのに、私と友人はがっかりして、帰宅した。
母の話では、あの非常用の滑り台で、昔、死亡事故があって、普段は使用できないようにしているとのことだった。
私と友人が見た男の子は、何だったのかなと、今でも時々思い出します。
