ドアノブ

初めての投稿で拙い部分もあると思いますが、暖かい目で読んでもらえれば幸いです。
あまり怖い話ではありませんが、今までで一番不思議な出来事だったので投稿させて頂きます。

私の家は三階建てで、二階に茶の間、三階に子供部屋があります。
当時中学生だった私は、子供部屋で日向ぼっこをしていました。
何気なくぼーっとドアの方に目を向けていると、
ドアノブが一度、音もなく動いたのです。

そのドアノブは横に向いた取っ手を下におろすタイプなので、見間違いではないと思います。
家族が上がってきたのかなと思った私は特に気にもとめてなかったのですが、
時間が経っても誰も入って来ません。
ここで少し怖くなった私は、勢いよくドアを開け茶の間へ走りました。
その時ドアの周囲には誰もいませんでした。
茶の間で家族に「誰か三階いた?」と聞くと 「みんな二階にいたよ」と母親が答えました。
その時はパニックで忘れていたのですが、後々ゆっくり考えると、
茶の間から子供部屋へ上がる階段は人が通るとわかりやすく軋んだ音が鳴るのです。
ドアノブが動く前と後、軋む音は聞こえませんでした。
あの時ドアの前にいたのは誰だったのか、今でもわからないままです。

関係ないとは思いますが、一応書いておきます。
子供部屋の前には、向かい合うようにもう一つ部屋があります。
その部屋には私達が引っ越してくる前、お仏壇が置いてあったそうです。
お仏壇が置いてあった場所には、線香の煙なのかわかりませんが、
今でも黒い焦げ跡のような跡が残っています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

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