写メ

昔付き合っていた、仲間うちでは霊感少女として、割と知られていた彼女とのある日の話。
「心霊写真が撮れた!」
うちの実家に遊びに来るなり青ざめた顔をして彼女が言った。

前日、友達と公園でお酒を飲んだりして遊んでいた時、
星がキレイだと携帯のカメラ(当時でゆう写メール) で夜空を撮影したら女の人が写り込んだそうだ。
一見すると真っ暗な夜空に写ってるのかどうかの確認が用意ではない大きさの星が写ってるだけだった。
暗闇と星に目を奪われていると「違う。これ!」といい写り込んだ幽霊と思わしきものの輪郭をなぞってくれた。

うわっ、確かに写ってるわ。
それは画面一面に広がるバストアップで斜めを向いた女性がホログラムのように浮き上がる写真だった。
携帯を傾ける角度によってはっきりと浮かびあがる透けた女の写真
ちょうど撮影したであろう、夜空を見上げる角度に傾けると表情、服装、髪型までくっきり写っていた。
歴史の教科書や資料で見るようなあまり良い境遇とは言えない差別対象となるような身なりと昔くさい顔つき、真ん中訳のぺたっとした髪型。
5分ほど観察して気づいたんだけど、よく見ると首元に縄巻かれてた。

それを彼女に言ったら、それまで面白がってたけどビビってすぐ画像を消した。

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