こんな話を思いついた。
あなたはパソコンの前に座っている。
既に日付も変わる時間だが、あなたはまだネットで怖い話を読み漁っている。
やがて眼も疲れ、そろそろ寝ようかと立ち上がりかけた時、突然両足首を捕まれる。
明らかに人の手で掴まれている感触があるが、あなたはそれを認めたくない。
掴まれているから立ち上がれないんじゃない、まだ怖い話を読み足りないだけだと自分に言い聞かせて座りなおす。
全く頭に入ってこない怪談を十話以上読み終えた頃、ふと手の感触が消える。
ほっとして改めて目の前のページを見ると、夜中に足首を捕まれた話が載っていて、あなたは慌ててページを閉じる。