介護施設①

特養老人ホームに務めていた時の話。

今から約一年前務めていた老人ホームでは使われていない部屋があった。
部屋といっても、部屋の中にリビング、キッチン、トイレに10室ちかい居室をかかえた、いわゆるワンユニットの話。
使われていない理由は単に人手不足からなのだが、開所当時からそのユニットルームでは女の子の霊の目撃情報か絶えず、職員はその部屋に入るのを拒んだ。

隣のユニットルームにいる老人は、深夜徘徊があったのだが真っ暗闇で何も見えないその部屋に夜な夜な出向いていっては「女の子が」「あの子のところ行ってくる」 などと言い、実際に暗闇に向かって話をしていることが頻繁にあった。

その部屋を一時再開した時期があったのだが、
別の利用者の女性もまた、廊下を歩く女の子の話をしていた。
鍵をかけてある空室の居室のナースコールが鳴ることもあった。
ボタンを押さなければ鳴ることのないナースコールなので、鳴ること事態がありえないことなのである。
実体験としては、居室から廊下に出た瞬間、白いモヤが背中におおいかぶさってきたことがあった。

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