気が狂う

元嫁の話。
別れた元嫁は一時期、本当に怖い時期があった。
ヒステリーというか取り憑かれたかのように暴れまわったのだが、その中でも一番恐ろしかったエピソード。

軽いいざこざで暴力的になるのは日常茶飯事で、最後はこちらが死にものぐるいで謝り収まるのだが、その日はこちらも謝らなかった。
奇声をあげ暴れまわり、自身の髪の毛をハサミで切る姿にゾッとしながらも見てみぬふりを続けていると、今度は食器を割りはじめた。

そこまでならまだしも、割れたガラスの上を歩きながらさらに暴れまわったのだ。
理性があり、演技で怒りをアピールしているならここまではできない。
ほかにも車で轢かれそうになり、壁に当たり停車し難を逃れたり、崖から突き落とされそうになったり、笑いながらアクセルふかして手放しで運転士無理心中させられそうになったり… 。
会社に殴り込んで来たり、うちの母親に暴力振るったり… 。
本当に地獄のような日々だった。
人はあそこまで狂うことができるんだな。

朗読: 小麦。の朗読ちゃんねる

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