確たる証拠

中学時代、友達の家へ泊まりに行った時の話。
高速道路の近くに住む友達の家はあまり便利のいい所ではなく、近くのコンビニは片道2キロ距離にあった。
夜ふかしをし、何か飲み物と夜食が食べたくなり、大富豪をし負けた奴1人で買い物に行く罰ゲーム方式が採用された
負けたのはグループで1番鈍臭い奴。
イカサマで負けたというよりは負かしたのである。

単純なイカサマにも気づかない本当に鈍い友人をまんまとハメて、待つこと10分。
階段を登る音がする。
あれ?鈍臭いあいつにしては早くない?
と思っていると部屋の扉が開く。

真っ青な顔をし手ぶらで立ちすくむ姿に、とりあえずブーイングがとぶ。
すると「違うんだよ、見たんだって」 と声を荒げる友人。
とりあえず話を聞くと、コンビニまでの1番の近道である、
高速道路沿いの農道を通ったそうだ。
その道中、白い服着た髪の長い女を見たと言う。

中学3年生当時、リング&ラセンの同時上映の真っ只中。
幽霊=白い服、長い黒髪。
転じて幽霊=貞子という長らく続く幽霊像のイメージが生まれたまさに創世記だった。
話を聞き、当然、馬鹿にする。

普段の彼の立ち振る舞いもあり、当然のごとく友人たちからの声は
「それもろ貞子じゃん」だった。

夜もふけていたので飲み物を諦め、翌朝コンビニに行く事にする。
道中は前日の幽霊さわぎのあった高速道路沿いの道を、
彼の解説付きでコンビニまで向かう。

すると、幽霊を目撃した現場であるものが目に飛び込む。
○年○月○日 被害者女性 ひき逃げ 死亡事故 目撃者求む
そんなことがかかれた看板の横に、まだ新しい花がお供えされていた。
「か…看板を見間違えたんじゃねーの…白いし…」
と言い押し黙る一同。
そしてあの時の彼のドヤ顔を私は生涯忘れることはないだろう

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