友達の兄から聞いた話。
県内にある、
赤い橋を渡り、時計回りをするのが順路とされ、
地元では反時計回りで周るのが肝試しの定番になっていて、
何事もなく島の入り口まで戻り、
その時、友人の一人が橋を渡るのを拒み、
三人で半ば強引に連れ帰ったそうだが、友人は車内でも無言。
様子のおかしさはあったものの、無事自宅まで送り届け、解散。
兄もまた帰路につき、シャワーを浴びていたそうだ。
部屋に戻ると携帯電話が光っている。
開いてみると、友人からの着信が数件あり、かけ直してみる。
すると「なんか気になってみんな送り届けた帰りに○○
時刻は夜中の三時。
出かける場所もそうない田舎町だ。
ということになり、
もしかして。 そんな気持ちで島まで向かう。
すると予感は的中し、
「やばいやばい」 といい、急いで島へと続く橋を渡る二人。
すると橋の真ん中をゆっくりと、ゾンビ映画のゾンビのように、
「なにしてんだって!帰るぞ!」 と引き返させようとするが、
「あぁぁぁぁ」と泣き叫び、
しかし、二人の力でも、どうにもならず、
赤い橋と島の入り口には、大きな鳥居があり、
「お願いしますお願いしますお願いします」と言い、
すると、おかしくなってしまった友人が、
そのまま、友人を抱え連れ帰り事無きを得た。
翌日、眠たい目をこすり、
一体何があったのかと、友人に尋ねると
「全部覚えてるよ。
「それで、あっ!助けなきゃ。あの子一人にしちゃいけない!
「家に送ってもらってからは、なんか寂しくて悲しくて、
そう思い、我を忘れ島へ向かったそうだ。
友人の兄いわく、財布の中にお守りが入っていて、
きっと何かに守られたんだ。と語る。