不思議な夜

昨夜、体験した不思議な話です。

昨日は日曜で仕事は休み。
友達と海にでも行こうかという話になり、待ち合わせをしていたんですが、友達は急な仕事が入り2時間ほど遅れるとの連絡が入りました。
なんせ急な連絡だったもので、私はスマホで遊びながら待ち合わせ場所でそのまま待つことにしました。

炎天下の車内は、エアコンで温度こそ保たれてはいても直射日光にさらされたまま過ごす2時間の待ち時間。 何度かそれに近いものは感じたことがありましたが、私は完全に熱中症にかかってしまいました。
重度ではないのもわかるのですが、とにかく乾いていくのを感じました。
喉の渇きではなく、干からびていくような、体から水分が抜けていく感覚でした。

待ち合わせ場所に付き2時間ちかくが過ぎ、友人が到着。
久しぶりの再会ということもあり、体調不良は伝えずそのまま海へ向かい夕方まで海で遊び帰路につきました。

かなり我慢をし、笑顔を絶やさなかった私ですが、帰りの車は車酔いとめまいで、会話の内容などはほとんど覚えていません。
一人暮らしをしているアパートにたどり着き、すぐに水のシャワーを浴びとにかく体の熱を取り、すぐ布団に倒れこんでしまいました。

本当に久しぶりの再会だったので、どうしても円満に済ませたかったので、相当無理をしましたが、1人になり緊張の糸が切れてしまったのです。

それから軽く眠りについたつもりが、目を覚ますと時計の針は午前2時を指していました。 寝すぎたな…と思い鉛のように重い体を起こし吐き気が治まったこともあってか空腹に耐えかねてコンビニに行く事にしました。

酷い頭痛と体の重さを我慢しアパート2階の自室を出ると、駐車場に人影があるのが見えました。
杖を持ったおじいさんが駐車場の低い塀に腰をかけていました。
こんな時間に老人を見かけることは稀で、徘徊を疑いながら車に乗り込み駐車場をあとに。

おじいさんとすれ違う際に軽く会釈をされたのを覚えています。
住宅街を抜け、500メートルくらい行った所にあるコンビニを目指していたのですが、ある1軒のお宅の前におばさんが立っていました。
誰かの帰りを待っていたのでしょうか?
おばさんが立っている前をゆっくりと通過した時、手招きをされましたが、明らかに面識のない人だったので無視して通り過ぎました。

以前、介護施設で働いていた経験もあり、少しの奇行で私は動じる事はなく、不思議に感じることもなく無視をしました。
正直そんなことより頭が痛い。
早く何かを食べて薬を飲みたい一心でした。

コンビニへ向かう途中、赤信号にひっかかり車を停車させると、今度は見知らぬ老人。恐らく男性だったと思いますがその老人が助手席側から窓をノックし何かを語りかけてきました。
そこから記憶がありません。

目が覚めると、自室の布団で寝ていました。
時計を見ると午前7時。
体調は相変わらずだったので会社を休むことにし、とりあえず水分を摂ろうと冷蔵庫へ向かうことに。
着込んだ布団をまくるとカサカサっとビニール袋の音がしました。
ん?と思い見ると、そこにはコンビニの買い物袋がありました。
昨日買い物行ったっけ?
中身を確認すると、明らかに自分の趣味ではないチョイスのスポーツドリンクにおにぎり、惣菜、そしてかりんとうが入っていました。

昨晩の事はいったいなんだったのでしょうか?
面識のない3人の人物。
自分で選んだ物ではない買い物袋。
鍵がかけられた状態だったので、昨晩気を失った私を誰かが送り届けてくれたということは考えにくいです。
そして、あの窓をノックしてきた老人は何を伝えようとしていたのでしょうか。

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