台所

 これは10年前の夏に体験した話です。1日の流れからお話しさせていただきます。

 体験したその日、僕は朝の8時から父と自転車で15分圏内の池に鮒釣りに行きました。(池は水域全長220m×60m池全体で270×68m)
 着いて竿を出し仕掛けを付け準備をして釣りをしてると、父の古い釣り仲間が段々と集まってき、ワイワイガヤガヤと 話をしながら釣りをし始めました。
 そして、ふと時間が気になり携帯を開き時間を見ると、12時半で 近くのコンビニに昼食を買いに行き弁当を買いました。
 池に戻ると、休憩出来る公園に所々ある上に蔓があり、下にコンクリで座れるようにした場所や樹々があるのですが、僕は影になっている樹々の下で弁当を食べ終わりました。そして、一服して釣りを再開しました。
 時間を忘れ釣りをしながら話をし、気付いたら薄っすらと周りが暗くなり始めたので帰る準備をし、家に帰りました。
(家は2DKで玄関入り上がり框左に風呂場、すぐ右にトイレ トイレのドアから3mちょい離れた所にシンクとコンロ。その間にテーブル手洗い場があり、トイレの前を通り進んだ所に部屋が2部屋です)

帰ってからは晩飯の時間まで少しあったので、テレビを見ながら 父と釣りの話だったり、釣り仲間の話をしながら晩飯までの 時間を過ごしました。
晩飯の時間が来たので、晩飯を済ませ一人でテレビを見たり、母親と話したりと時間を過ごし家の時計(鳩時計)を見ました。
深夜1時になってたので、風呂に入ろうと準備をし入り 出てきてからパッとシンクを見ると洗い物がたまってたので、 後で洗おうと少し休憩して2時過ぎに洗い物を始めました。

洗い物を始めてから15分位経った頃、背後に気配を感じ始めたので1回振り向き何もなく、2回目も何も居なく、3回か4回目振り向いた時だった。
風呂場の前からトイレの前にかけ、白い人位の高さがある靄が通り過ぎました。

そしてふと足元に視線を感じたので下に視線を落とすと、 太ももの所に女の人の顔がありました。
顔を見た瞬間、目の前が真っ白になり視界が徐々に元に戻っていき、顔が有った所を見ると顔は消えていました。
私は怖くなり、泡を付けたままの食器をすぐに流し終わらせ布団に潜り込みました。 その後は何もなく、あれは何だったのかと今でもふと時折思い出します。

朗読: ジャックの怖い話部屋

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