蜘蛛男

私は学生(短大)の時、九州のとある県で一人暮らしをしていました。
お金が無かったため出来るだけ家賃の安いところを探して選んだ場所は

・大学から徒歩5分
・6畳1Kのユニットバス+角部屋
・水道費込み(家賃¥25,000/月)
・2階建の建物で1階は新興宗教(自然信仰系)が借切っていた
※私の部屋以外の家賃は月¥35,000

という…いかにも何かあったやろというアパートでした。
しかし当時は本当にお金がなく、幽霊は見えませんがこれまでも様々な霊現象に合ってきたので
余裕だろ〜と思い契約しました。
いざ住んで見ると、電気が勝手に消えたり、夜中に変な物音はあたり前で
寝ていると誰かが布団の周りをぐるぐる歩いているなど様々な現象がありました。
しかし、それを除いては大学・市街地にも近くとてもいい物件だし個人的には満足してました。

住み始めて3ヶ月たった頃、大学が近いこともあり友人が泊まりに来ることになりました。
念の為「あ〜でもうち出るよ、幽霊さん」と言いましたが、逆に盛り上がってしまいました。
そしていざ泊まりの日、みんなでDVD見たりお酒飲んだりして時刻が0時を過ぎた時に
「そろそろ寝るか〜」と電気を消しました。
なんだかんだ幽霊話で盛り上がったりもしたけど、騒いで疲れていたのでみんなすぐに寝てしまいました。

寝てしばらく経つといきなり、 「ねぇちょっと!起きてよ!」と起こされ
寝ぼけながら起きると泊まりにきてた友人3人とも怯えながら
「ねぇこの部屋なんかいるよ!!」と大騒ぎ。
話を聞いてみると、若い男性が布団の周りを歩いていたとか、子供の声がして壁を叩いたりしてたとか。。。
私は「だから出るって言ったじゃない〜大丈夫何もしないっぽいし」と言いみんなを宥めたが
「もう今日はこのままみんなで起きとくわよ!」と怒られ結局朝までみんなで雑談しながら過ごしました。
(ちなみにこの時はいつも布団歩いているのは若い男の人だったんだな〜何でみんなには見えたんだろうなどと呑気に思ってたりしてました)
それからは朝まで霊現象はなく、そのままみんなで大学にいって一日を過ごしました。
そんなことがあり、遊びにはきても泊まる人はいなくなってしまいましたが、
実害もないためそのまま住み続けました。

住み始めて1年、相変わらず続く現象にも完全に慣れてしまった頃。
バイト終わって家について、シャワーを浴びていると
いつもとは違う空気を感じました。
うまく言えないが“何かがいる” “空気が変わった“というやつ。
急いで着替え台所にいき水道の蛇口をひねって水をだした
(特に意味はないがおまじないみたいなもので、このような空気を感じるといつもしてた)
どうせ私には見えないんだし、早く寝てしまえば大丈夫!と布団に入り寝返りを打ちながら
ふと視線を壁に向けると いた 。
私の顔をものすごい形相で睨みつけている。
それも壁に蜘蛛のように張り付いて私の顔を見ている。
心の底から人を恨んでいる顔、怨念のような顔
おそらく30歳くらいの男性…
私は初めて目に見えた”霊”というものに恐怖で体が動かなくなってしまい、
目をそらすこともできずにただただそいつの顔を見ていた。
男はその蜘蛛のような格好のまま壁の周りを歩きだし、しばらくすると黙って壁の中に消えて行きました。
私は速攻で部屋を抜け出し、近くのコンビニへ逃げ出し友人に連絡してそのまま家に泊めてもらいました。
それ以来、家に帰ってあの嫌な感じがすると、他の人の家に泊まったりしてその蜘蛛男と会わないようにしました。

引っ越しも考えましたが費用面の問題もあり卒業まで住み続けました。
嫌な予感がすると家から出ていたのでそれから見ることはなかったです。
卒業して、部屋を引き渡す時に大家さんが
「最後まで住んでいただきありがとうございました」と言われたので
これまであった現象を言うと大家さんが驚いた顔で
「これまで、子供や布団の周りの足音は言われたことはありますが、蜘蛛のような男性は初めてですね,,,」
とやれやれといった表情で落ち込んでた。

あの蜘蛛男は最近あの部屋に住み着くようになったのか、、たまたま来たのか私にはわからずじまいです。
今も貸出ているのかも調べてないのでわかりません。

ちなみに後日友人にこの話をしたところ、「お祓いに行こう!」と言う話になり ネット検索で県内にいる除霊師?に会いに行ったらその人から
「今あなた、女性の生き霊が2体と虫の霊が3体ついている」と言われ軽くお祓いを受けました。
除霊師に蜘蛛男のことを話すと、幽霊にも段階があり怨念がピークに達した幽霊は蜘蛛のような形になると教えてもらった。
友達とみんなでまじで怯えた。
もう何年も前だし、今は都内在住なのであれからその嫌な空気や蜘蛛男にもあってもないためもう大丈夫だとは思っています。

以上が、私が学生の頃に経験した話です。
文章がうまくまとまってなかったらすみません。
またいつか別のエピソードも書き込めればと思います。
ありがとうございました。

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