私が中学生の頃のことです。
私とクラスメートで幼馴染みの風香(百物語に出てきた女の子)はある日の放課後、学級通信の作成の手伝いをしていました。
しかし印刷の途中でコピー用紙が足りなくなり、二人で倉庫室に取りに行きました。
私達が通っていた中学校の倉庫室は地下にあり、昼間でも薄暗くてちょっと不気味でした。
風香と一緒に倉庫室からコピー用紙を運び、さて職員室に戻ろうかとドアノブを握りましたが、どうしたのかドアが開きません。
二人でドアを叩いたり、ドアノブを回しますがびくともしません。
鍵は自分達が持っていますし、重いドアですが壊れるような古いものでもありません。
私達はだんだん怖くなり、半分泣きそうになりながらガチャガチャとドアノブを回し続けると、ようやくドアが開きました。
すると、近くに赤い服を着た女の子がこちらに背を向けて立っていました。
私達はこの子がいたずらをしたのかと思い、怒鳴ろうとすると、その子はゆっくりと振り向きました。
その顔を見た私達は悲鳴をあげました。
その子の顔は、骸骨だったのです…。