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友人から聞いた話

私の友人の一人である伊織(百物語で出てきた友人・男性)から聞いた話です。

小学3年生くらいだったと話してくれました。

当時、彼は放送局に所属していてお昼の放送や音楽を流したりするのが仕事だったらしく、当番の日には給食を持っていって、放送室で食べるらしいのです。

その日は伊織と同じ放送局員の女子生徒Aの、2人の担当だったらしく給食を食べながら各自連絡や音楽を流していました。

お昼の放送は無事に終わり、放課後に片付けやCDの整理をしていると、Aが伊織に声をかけたそうです。

見ると、Aの手には今まで見たこともない黒いCDが入ったケースが…

この時点で伊織は嫌な感じがしたそうですが、試しに聞いて見ることにしたそうです。

CDをデッキに入れて、再生ボタンを押すとすぐに曲が流れました。

普通によくある女性アーティストの曲で、最後まで聴いても特におかしなところは無かったそうです。

伊織もAも一安心してCDを取り出そうとしました、しかし…止まっていたはずのCDがゆっくりと回り始めたのです。

思わず固まってしまった二人をよそに、CDはまた最初から流れ始めました。

しかし、先ほどとは違い低い男性のような声…しかもかなりノイズがかかっていて、ほとんど聴き取れないのです…。

二人は夢中でCDを止めようとしましたが、電源ボタンや停止ボタンをいくら押しても止まりません。

伊織は恐怖とパニックで泣きだすAを引きずるようにして、放送室を飛び出しました。

そのまま、職員室に駆け込むと担当の先生に先ほど起こったことを話したそうです。

先生はすぐに放送室に向かい、デッキを電源ごと引き抜いて恐怖でパニックになっている伊織と泣きじゃくるAを見ると笑顔で 「もう大丈夫だ。怖かっただろう」 と頭を撫でてもらったそうです。

私がこの話を聞いている時、伊織はずっと不思議そうな何かを考えているような表情をしていました。

私は彼の話を全て聞き終えた後で、そのことを聞いてみました。

「いや、あの時は怖かったのと混乱してたのとで、考えたくもなかったんだけど…

あのCDから聴こえたノイズ…… 人の声だったなぁ…ってさ……」

朗読: 繭狐の怖い話部屋

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