夢の中で本は読めるのか?

私には夢の中で「あ、これ夢だな」とわかる瞬間があります。
それは夢の中で文章を読んだ時です。

夢の中で私は事件を追っていました。
たぶん探偵か何かだったのだと思います。

私は事件に関係のある部屋で床に落ちている新聞の切り抜きを見つけました。
「何の記事だろう」と思い目を通して驚きました。
確かにそこには日本語が書いてあるのですが、文章になっていないのです。
平仮名と漢字がただ何の規則もなく滅茶苦茶に並んでいるだけ。

それは新聞という設定の小道具のようでした。
文章が書いてあるっぽく見せかけているだけの代物……。

私は何度もその新聞の切り抜きを読もうとしました。
でもその度に全く意味を成さない文字列が現れるばかり。
不思議な事に読む度に文字列は変わっていきました。
そして私は「あ、これ夢だわ」と気付き、新聞の文字を読むという行為を諦め、「はい、読んで内容を把握した設定で次!」と念じて夢を続けました。

新聞は実際に文字を読まなくても、内容がパッと入ってきて読んだ設定で夢は続くのです。
他にもバイトでレジ打ちをする夢では、値段やレジの数字の配列がデタラメで見る度に変わったりしました。

だから夢の中では深く考えたり、本当に文字や数字を読もうとしたらダメなんだと思ったものです。
私はそんな経験から夢の中では文章を読む事は出来ないと思っています。
出来るのは読んだ設定で内容だけ把握する事なのだと。

皆さんは夢の中で本や新聞など文章を読んだ記憶がありますか?
それは本当に文章を読んでいましたか?
ただ読んだ気になっているだけかもしれませんよ?

朗読: 小麦。の朗読ちゃんねる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

閉じる