これは私の友人が体験した話で、一番寒気がした話です。
もう25年ほど前の話になります。
当時、彼は関西在住で実家暮らしでした。
そろそろ実家を出て一人暮らしをすべく物件を探していたそうです。
たまたま、アルバイト先の同僚の祖母がアパート経営をしており、大阪駅から電車で数分、駅から徒歩10分、築30年近くだが家賃35000円という格安物件でした。
周辺の利便性などから古さには目を瞑り、彼はそこへ入居を決めたそうです。
建物自体はやはり築年数が経過しており、木造の古い文化住宅でした。
どの位古いかというと、雨戸が木で出来ていると言えば分かって頂けるでしょうか。
建物は10年程前に僕も見に行ったことがあるので、相当古かったです。
周りには鉄筋コンクリートのマンションなどがあり、アパートのすぐ横に木が植えられてるとはいえ、多少暗い雰囲気があり、気持ち悪いとかではなく、「なんか雰囲気あるな〜」と感じていたそうです。
そして入居後、異変はすぐに始まったそうです。
入居後、なぜか悪夢にうなされることが増えたそうですが、本人の気の持ちようだと思うようにしたそうです。
また、在宅中にオーディオコンポやテレビが急に電源がONになったり、OFFになったり、音量が急に大きくなったり。
ただ、多少驚きはしたものの自身が疲れているのかもと思い特に気には留めてなかったそうです。
そんなある日、彼は体調を崩し39度前後の熱で動くこともままならない状態でうなされていたそうです。
夢うつつで自分のベットの周りをコツコツと早歩きで歩く足音が聞こえたそうで、なぜか頭の中では『あ~、女の看護師さんがずーっつと歩いてる』と感じたそうです。
しかし突然、馬乗りになり両肩を掴まれ、上下に揺らされたそうです。
彼がハッとなり、目を覚ますと耳元で
『なんでこんなところにいるの?』
と女性の声でささやかれたそうです。
そんな事があり、もしかして看護師さんが首吊りでもした、いわゆる事故物件かと思った彼は、そのアパートを紹介してくれた同僚に 『前の住人って女の看護師さん?』と尋ねたそうです。
すると『おばあちゃんからは40代の男の大工さんと聞いてるよ』と返答があったそうです。
納得はしないものの、あまり気にしないようにしたそうです。
それからまた数週間後、彼のアパートのポストに通販カタログが届いたそうです。
頼んだ覚えもないし、前の住人が住所変更してないんだなと思いながらカタログを見て大変驚いたそうです。
そのカタログとは宛名が女性で『看護関係者用通販カタログ』と書かれていたそうです。
