私の二つ年下の従弟(いとこ)が体験した話です。
彼が高校生の頃、ひとりかくれんぼがすごく話題になり、
好奇心が強い彼は自分でもやってみたいと思ったそうです。
早速ネットで調べ、フェルトで手作りの人形を作り、午前2時になるのを待って始めたそうです。
人形を刃物で刺した瞬間から今までの空気が変わり、
家鳴りと耳鳴りが激しくなり、彼は急いで塩水を口に含み、押し入れに隠れたらしいのです。
少し時間が経ち、終わらせようと塩水を口に含んだまま押し入れから出てきましたが、
人形がありません……。
彼が急いで探すと、なんとさっきまで自分が隠れていた押し入れに人形があったそうです……。
従弟はすぐに塩水を吐き出し、残りの塩水をかけて、その日は終わりました。
……そこまで聞いていた私は、彼の顔が気になりました。
従弟は元々髪が長かったのですが、その日はまるで顔の左半分を隠すようにしていたのです。
私が恐る恐る聞いてみると、従弟は少し躊躇ってから髪を上げて見せてくれました。
彼の顔の左半分……左目の下から頬にかけて大きく火傷の痕がありました……。
ひとりかくれんぼを終えた次の日、彼の家は火事になったらしく、
その時に出来た傷だそうです。
やはり、「ひとりかくれんぼ」は決してやってはいけない行為なんだと、改めて思いました……。