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自己啓発セミナーの罠

広告会社に勤めていたころ、バカ社長が自己啓発とやらにどっぷりはまった。
ろくに給料も払わないくせに、社員全員(といっても7人ほど)に2泊3日の研修に参加させるという。
しかもくそ忙しい時期に!もちろん私たちは大反対したが、ヒステリーを起こして業務命令だ、とわめきたてる。
それでまあ仕方なく交代で参加した。
主催は商工会議所みたいなところ、
合宿場所は愛知県の片田舎にある寂れた保養施設。嫌な予感しかしなかった。

そうしたら案の定である。
部屋はボロボロ、食いものはコンビニ弁当以下。
仕方なく自販機でビールを買ったら、賞味期限が半年以上も前に切れているという体たらく。
余りのばかばかしさに茫然としましたよ。
薄汚い8畳間に4人が押し込まれ、ろくに空調の利かない部屋で、
初対面の人間同士が一緒に過ごさなければならない苦痛ったらありゃしない。
初日の夜でもう完全にどっちらけた。

翌日、さっそく早朝から抗議開始。
いきなり数人でチームを組んでジグソーパズルを完成させる、というゲームが手始め。しらけた。
これ昔からある常套手段で、実際にはすべてのパズルから1個のピースを抜き取っておいて、いくらやっても完成できない、という子供だまし。
私は完全に頭にきて、盛り上がっているバカどもにネタ晴らしをしてやった。
顔面蒼白になる主催者。
でもどこにでもバカはいるもので、とにかくすべてのプログラムを必死でこなし、積極果敢に行動し、声を上げるやつがいるんだね。
そういうやつは大半が引きこもりか病気もち。
とにかく見ていたら面白いくらい簡単に、
そのいい加減な主催者に洗脳されていく。
一日のスケジュールが終われば、部屋に帰ってからも相手かまわず、
このカリキュラムが素晴らしい、自分は勇気が出た、とか、
ようやく認めてもらえたとかわめき散らす。冗談じゃない。
まあ参加者の8割くらいはどっちらけ組。2割が洗脳組。
とてもじゃないがやってられない。

二日目の夜中、こりゃどうせ何か起きるだろうと思ったら案の定だった。
部屋の中から廊下まで、ばたばたバタバタやかましく仕方ない。
首をかしげている同部屋の奴を抑え、黙って廊下を見てみろとドアお開けてのぞかせた。
途端に「なんじゃありゃ!」の絶叫。予想通りだ。
走り回っていたのは、洗脳された馬鹿どもの集団だった。
男女含め10人以上。いや正確に言えば、本人じゃない。
生霊が走り回っているのだ。
おそらく突然の自我の目覚め、とやれで精神が崩壊しているのだろう。
興奮が冷めなくて、体が眠っていても精神だけが興奮状態で走り回っているのだ。
私は同部屋の仲間に合図した。
「おい迷惑だからやるぞ」と。
まあ手ごたえはなかったが、しょせんは半病人の生霊だ。
一人ずつ捕まえてぼこぼこに殴るける。
それを1時間ぐらい続けたら、ようやく静かになった。

翌朝、最終日の朝である。
それが大爆笑。洗脳されていた中がみんな体中が痛いしきりに訴えている。
当たり前だ、自分の精神も肉体も制御できない連中なんだから。
普通ならそこで目が覚めるはずなんだけど、バカh死ななきゃ治らないというが、ありゃ死んでも治らんね。
もっともっと自分を極める、上級コースに参加すると痛い体を引きずりながらも意気軒高としている阿呆が結構いるんだな。
要は結局、何も変わってないのだ。

皆さんに強く言っておく。大概の自己啓発セミナーは何の効果もなければ、最悪もっと状況を悪化させるものだと。
ついでに言えばのセミナーの講師、最後まで私と一度も目を合わせなかった。

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